見出し画像

プロジェクトマネージャ試験合格体験記(当日編)

プロジェクトマネージャ試験合格体験記(勉強編)の続きです。受験当日の心構えやテクニックなどについて書いていきたいと思います。

事前準備を怠らない

まず受験票を見て会場を確認してください。信じられないかも知れませんが、私は1週間前まで受験会場を勘違いしていたことがあります。毎年情報処理試験を受けているとだいたいいつも同じ会場なのですが、申し込み時に受験者が会場を指定することはできないため、突然違う会場になることがあります。

持ち物も前日までに用意します。私は心配性なので、シャープペンシルや消しゴムは予備の予備くらいまで準備します。

初めて行く会場の場合は、最寄り駅からの経路をGoogleマップで確認しておきます。地図の印象と実際の道は違うことが多々あるので、ストリートビューを見ておくと安心です。

朝はいつも通りに過ごす

早起きする方が良いと思われがちですが、情報処理試験は一日がかりの長丁場のうえ後半になるほど集中力が必要です。すべての試験が終了するのは16:30になりますので、あまり気合いを入れて早起きするよりはいつもどおり過ごす方が良いと思います。朝食も普段と同じ内容です。

午前Ⅰ・Ⅱ(マークシート式)

できれば午前Ⅰの免除資格をとっておいた方が良いと思います。午前Ⅰの試験は簡単ですが、情報処理試験は1日がかりの長丁場になるため、午前Ⅰを受けるのと受けないのでは、その後の試験区分での体力や集中力に大きな差がでてきます。

午前Ⅱについては25問で試験時間が40分と短いため、のんびりしていると意外とギリギリだったりします。ある程度は時間配分も気にしたほうが良いので、分からない問題は後回しにするなど工夫してください。

昼食の取り方

会場によっては周辺に飲食店やコンビニがない場合もありますので、お弁当を持っていくか朝調達してから会場入りしましょう。朝食と同様、いつも食べているものが安心です。午後の試験は体力的にもかなり厳しいので、変わったものを食べて体調を崩してはいけません。私は胃が弱いので、脂っこいものを避けるようにしました。

食べる場所は、午前Ⅱが終わったらそのまま会場で昼食を取ってもOKとされている会場がほとんどかと思います。会場が大学であれば構内にベンチやイスもたくさんありますし、花壇のフチや階段に座って食べている人も見かけます。

午後Ⅰ(記述式)

3問中2問の選択式になります。時間に余裕があるとは言えませんので、問題に一通り目を通したら回答しやすそうなところを選んで回答を始めます。
問題文を読みながら、回答のポイントとなりそうな箇所にチェックを入れていきます。私はしませんでしたが、先に設問を読んでから問題文を読む方法をとる人もいます。
また回答を始めてから詰まったとしても、他の問題に鞍替えすることはおすすめしません。時間の無さに焦って中途半端な回答になる可能性が高いからです。

一呼吸おいて、問題文でチェックした箇所を中心に落ち着いて読み直すと案外突破口がひらめく場合もあります。記述式試験の最大のメリットは部分点をもらえることですので、完答には足りないと思ってもとりあえず解答欄を埋めてみることも必要です。

さら余裕があれば、試験終了10分前までに退出してトイレに行っておくことをおすすめします。午後Ⅱは2時間と長丁場になるのでその前にトイレに行っておくのが安心ですが、皆同じことを考えているためトイレが激混みになります。
午後Ⅰの終了時刻は14:00、午後Ⅱの開始時刻は14:30です。30分もあれば余裕と思われるかも知れませんが、実はそんな時間はありません。14:00に試験が終了してから回答用紙の回収に5分、午後Ⅱ試験の開始時刻15分前集合ですので、実質10分です。それに加えての激混みトイレ。情報処理試験は男性の受験者が圧倒的に多いので、男性用トイレは特に混雑します。

午後Ⅱ(論述式)

2問中1問の選択式になります。ここも問題文と設問に目を通して書きやすい方を選びましょう。「自分が書きやすい=他の人も書きやすい」ので、相対評価(※)においては不利かも知れませんが、きちんと書ければ大丈夫です。

(※)表面的には絶対評価であるように見えますが、合格率が例年と激しく乖離しているとIPAは困るので、そうならないように相対評価になっている面も否めないと考えています。「合格率が年によって大きく上下しないように記述や論述の採点の甘さが変化するのではないか」という私個人の妄想です。

論述試験を「きちんと書く」とはどういうことか。それは、勉強編で書いた

✓問われていることに対して
✓指定の文字数で
✓具体的に回答しているか

これにつきます。
意外に思われるかも知れませんが、論述の中で述べるプロジェクト管理の手法はありきたりな内容でも問題ないのです。実際に私が評価Aをとった論述も、手法としてはアーンドバリュー分析くらいしか書いていません。管理手法として間違ったことを書かなければ大丈夫で、それより大事なのは具体性です。テクニックとしては具体的な数字を使うとそれっぽく見えます。

2時間で3000字前後を手書きするにあたって、ピンチに陥ることがあるとすれば、大きな書き直しが発生することです。これについては、実は全部を書き直さなくても合格はできるという検証をした人がいます。

具体的には間違えた部分を二重線で打ち消したり、抜けてしまった言葉を別のところからVのような記号で差し込んだりです。そういう箇所があっても内容に大きな問題がなければ合格は一応可能なようです。打ち消しした場合は文字数不足にならないように注意しましょう。
とはいえ、これは最終手段なので書き直す時間が取れそうなら書き直すのが無難かと思います。しかし時間がどうしても足りないときは挑戦する価値があるテクニックです。

以上が私の合格体験記です。これは平成31年度(2018年)試験ですので2021年現在は傾向が変わっている可能性がありますが、少しでもお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?