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自分色で生きる


「Live our own colors」

今日は、先日入選の結果を得た、ライオンの作品について綴ってみます。



2019年は、私にとって、29歳になる年。

30歳になる前に、
大きな作品に向かってみたかった。

モチーフは、ライオン。
私が、8月生まれで、獅子座、誕生花が向日葵であることから。
これはもう、決まっていた。

せっかく、大作を描くのだから、
コンクールに出して、結果を残したい。
多くの人に見てもらえるチャンスが欲しい。

でも、支持体の張りキャンバスは高い。
送料も考えると2万円しそうだ。

絵のことを知らない人にはよくわからない世界だと思うけれど、
画材っていうのはすごく高い。

芸術、アートとか音楽っていうのは本当にお金かかるジャンル。
それでいて、お笑い芸人やバンドマンのように売れる保証もないし、
給料はサラリーマンのように得られる職業じゃない。

保証は、自分の「心」だけだ。

そうやって、出品するか悩んでいた時に
目上の方で、自分のことを応援してくれていた人が、
たしか、15万円を与えてくれた。


やっと、自分を認めてくれる支援者が現れて本当に嬉しかったし、
気持ちは踊るように浮かれてた。

そのおかげで、コンクールに出す決意ができて
大きなキャンバスを部屋の壁に立てかけ、取り組むことができた。

3ヶ月くらい集中したと思う。

いつも短時間で描き上げている自分にとっては、
かなり長期戦になった気がする。

だがしかし、お金を自分に与えてくださった方とは
関係に歪みが入ってしまい、今はもう、連絡を一切取っていない。
与えてくださった15万円も全てお返しした。
感謝を伝え、もうその人の目の前に姿を見せることはないようにした。

応援してくれていた人との関係に、
まさか歪みが入るとは思っても見なかった。

絵が描けなくなりそうだった。
実際、筆を握れなくなり、絵に向かうことが出来なかった時間がある。

ニュートラル思考が大事だと、
偉そうに周りに言っている自分でさえ、さすがにブレてしまった。

それでも、筆を握り、前を向いて、歩んできた。

生きていると色々ある。
お金のために好きでもない仕事をしようが
好きだと思える仕事を使用が

どちらを選んでも、
結局辛いことは起きる。

それでも前を向けるのは、
きっと情熱があるからだし
続けられる理由が、自分の中に見出せたからだ。
探し続けたのだ、自分の中に。


私は絵が一番大好きなことと言ったら、?だけど、
続けているのは、
絵は一瞬で想いを届けられたり
人のハートに投げかけることができるんだ。

オーダーを頂くときには、
想いを汲み取ってお客様にしかない物語を絵として表現する。
完成した作品は、お客様にとって、
掛け替えの無い宝物のようになっている。
そんなお声も頂いている。

そして、何より、
年齢、性別、国、人種、言語
全てを取っ払って、繋がれるツールなんだ。

実際、香港のファンの人と私を繋いでくれたのは
私が描いた、たった一枚の絵だ。

彼はいつも、飛行機に乗り、駆けつけてくれる。
「何でそんなに優しくするのか、裏があるのか」
最初、私はそんな態度を失礼ながら取ってしまっていた。
返答は、いつも「友達だから」。

彼はいつも、シンプルな答えをくれる。

人間関係に悩み、本当の友達だと思っていた友達を失って
人を信じられなくなっていた私に
「友達」の意味を教えてくれたのは、この人だ。

絵を描くことで、救われた私は
今度は私の絵で誰かの心の支えになれたらいいなと思ってる。

唯一私に描ける形で、発信できるのが、アートなんだ。

続けられている今の理由が、それだ。



Ps.アルビオンという化粧品会社が主催のコンクールにも
ライオンの絵を以前出して、金賞を受賞していますが
その時の絵は、涙を流していました。

その、泣いていた自分が今は涙は拭いて
どんなことがあっても、受け入れて、自分軸で生きていこう。
そんなライオンに仕上がったという話でした🦁


FROM NAO 2019.12.28

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