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よく考えてほしい…コナミの補償問題について。

先日Yahoo!ニュースで上がっていたトピック…

非正規が9割でも「見殺し」の現実 コナミスポーツは時給社員に休業手当を一切「不支給」

https://news.yahoo.co.jp/byline/konnoharuki/20200512-00178114/


これは2020年現在、世界的に流行している新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため施設側が臨時休館を行ったことがキッカケとなっている。

要約すると…
同社館内で働くインストラクター数名が休業補償の支払いを求めて団体交渉を行ったが、コナミ側は「休業手当の支払い義務はない」として一切補償は出なかった。
というもの。

・国の要請により休館を行ったため会社責任はない
・厚労省の見解としても支払いの義務はない


さあ。皆さんはこの事案をどう受け止めますか?


以下、原田の想いをぶつけます。


世の中がスポーツクラブを叩いている

このニュースを見てまず最初に感じたのは

世論がスポーツクラブを叩こうとしている。

ということ。

コロナ拡大前、たまたまクラスターとなってしまったスポーツクラブ。
換気もできキープディスタンスも保たれているにもかかわらず、緊急事態宣言が解除された今もなおスポーツクラブは休業要請が出ている。

例えば病院で起こるクラスターは「しょうがない」ことだとされるが、スポーツクラブやライブハウスで起こったクラスターは「そんな娯楽に行っているから」という冷ややかな視線を強く感じるわけである。

そんな世の風潮に油をそそぐように出てきた今回の休業補償問題。

案の定、Twitter上ではコナミ『悪』のコメントで埋め尽くされていた。



いまさらすぎる

これはコナミにではなく、インストラクターに対して。

今回の臨時休業はコナミの方針ではなく国の要請である。

感染拡大を防ぐためはもちろんだろうが、風評被害による会社・スタッフ・会員さんを守るための『臨時休業』なのである。

もちろん、業務委託のインストラクター・パーソナルトレーナー、そしてそれぞれの家族を守るため。

できることなら会社側も営業を続けたいに決まってるじゃないですか。
でもそれが出来ないんですよ。

営業して感染者が出てもいけないし、かと言って休業すると経営的にも厳しい。

スポーツクラブだけじゃなく世の企業は本当に苦渋の選択をして責任を持とうとしない国の「要請」に従ってるわけです。

個人事業主といえど一事業主ならばこの状況、理解出来ませんか?


事業主としての自覚

多くのスポーツクラブは2ヶ月休館してもなんとかしのげる経営スキルがあるわけです。なぜなら事業軸が複数あるから。

では私たちトレーナー・インストラクターはどうでしょう?

「クラブが休館したせいで生活できないじゃないか!」と声を荒げるトレーナー・インストラクターさん。

そもそも個人事業主として自分を経営する気がありますか?

圧倒的にリスクヘッジができていないのは委託側の人間です。


今回のことに限らず、活動先のスポーツクラブが倒産した時
あなたは「倒産したせいで生活できないじゃないか?」と訴えるのでしょうか。

クラブの営業成績や経営方針に口を出す暇があるのなら、なぜご自身の事業内容を見直さないのでしょうか。

委託している側の企業と、委託されている側の人間。

どちらもお互いに利益を生んでいますので、基本的には対等な立場だと思ってます。

ですが圧倒的に経営力が違います。


委託以外の事業軸をつくる

委託先で活動するトレーナー・インストラクターさんにはダイレクト課金者がいません。

ダイレクト課金者とは、仲介を挟まず直接お金を払ってくれる人のこと。いわゆるお客さんのことです。

普段レッスンに参加してくれていたお客さんも、クラブの会員さんであってあなたのダイレクト課金者ではありません。
あなたには1円も直接お支払いをしていないわけです。
だからクラブが休館すればお客さまも来ません。クラブのダイレクト課金者ですので。

「助成金を払わない選択をしたコナミスポーツには、従業員を一つの命として見ていないと感じました」

こちらは記事の中から一部抜粋した文章です。

今まで事業の100%を業務委託業としていたご自身の経営をクラブへ責任転嫁していませんか?


みんな必死に頑張ってるんです

訴えを起こしたインストラクターも、お客さまの健康と笑顔のため普段から頑張ってることは百も承知です。

ですがその活動場所を守ろうとしているクラブ側も必死なはず。

そう、みんな必死なんです。

ただし。

個人事業主である以上、食っていけないのはご自身の責任以外ないはずです。
活動の制限をされているわけじゃないでしょう。
業務委託以外の仕事をつくる努力がないのはクラブの責任ではありません。


そして、そこで生計を立てている非正規雇用のインストラクター達も多い。2ヶ月間の休業補償ゼロは、これまで会社に利益をもたらしてきた彼らを「見殺し」にすること以外の何ものでもない。

この記事を書いたライターさんの文章に感化され世の風潮に乗っかり、クラブとの関係性を崩してしまって本当に大丈夫ですか?
結果的に委託契約を切られてしまっては本末転倒ではないですか?


繰り返しになりますが…

圧倒的にトレーナー・インストラクターの意識改革が必要だと思います。



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