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流。(風と水について)

ほっといてくだされ。
わしは この川の流れを見ながら
この国の行く末を 案じているだけじゃて

ラインハットの老人

こんにちは、佐々木です。
わがやの前には大井川が広がり、風景もさることながら、河原へダイレクトにアプローチできることがすごく気に入っています。
周辺がたまたまコンクリートの護岸工事がされていないので、風景的にも遊び場的にも最高の場所です。窓から見える大井川ブルーが美しい。

私は川がすごく好きで、昔っから海より川が好きでした。
福島県育ちの私は、幼き頃から阿武隈川や猪苗代湖、五色沼といった水場は身近でしたし、夏には太平洋にも日本海にも遊びに行きました。
大人になってからは東京都の伊豆七島の三宅島で働いたこともあります。

寄せては返す波の音や広さも深さも想像をこえる海もたまにはいいんだけど、なんというか少しこわさがある。
川の"流れ続ける"感じが好きなんだよな。

川のことを想像するのもすき。
川のことというのか、水の循環のことと言った方が当てはまる。
流れる川。海に流れ込み、潮の流れにのって地球をめぐり、蒸発して雲になり、風に乗って空を漂い、そして雨となって降り注ぐ。雨は地面に吸収され、木や草に吸い上げられて蒸散して大気に飛散する、あるいは染み出して沢に流れ、川に流れ込む。
のループ。ずーっとループ。
地球誕生以来のループ。

わがやには子どもがふたり。長女が4歳、次女が2歳。
ふたりは大井川が大好きで、保育園から帰ってくると、河原で遊ぶこともしばしば。なんなら、保育園行く前に川で遊ぶことだってある。
砂、流木、石、岩、そして川。
ごつごつしている河原を歩くだけでも体がいい感じに強くしなやかになる感じがするし、砂遊びや水切りや水遊び、薪拾いなど、いくらでもできることがあって楽しそう。

大井川はきれいだし、ふと山に目をやるとそれもきれいだし、鳥とかゆうゆうと飛んでるし、飛行機すら空の美しさの一部だし、そんな世界の畔に小さなわがやがある。いいじゃないか。
立ち止まって深呼吸すると『大丈夫』という気で満ちる。

大いなる流れの一部に自分がいる。
川を眺めていると、そう感じるのがなんとも言えずすき。

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