1人の時間

妻と子ども3人を自宅に置いて
入院をしている。
現在2週間目。
大人1人で子ども3人と生活するのは
並大抵なものではない。
妻にはだいぶ負担をかけている。

今回の入院を通して、ここしばらく持てなかった1人の時間を持つことができた。
長すぎる1人の時間。
本も読んだ。映画も観た。
ぼーーっと空を眺めた。
1人で寝た。1人で食事した。
体にチューブを付けたまま。

自分の人生を見直す
いい機会なんだろうな。
と、そう思う。

時間に追われるように生活していた。
それが身体に響いたのだろうか。
自分自身の性格のせいなのか。
まだよく分からない。

寝る前に飲む薬。
朝目が覚めた時

「よかった、生きていた」

そう、思ってしまう。

みんなで食べること。
みんなで寝ること。
みんなで遊ぶこと。

今までは当たり前のように
過ごしていたけど
それが今は、とても愛おしく感じる。

有難う。

感謝の言葉が溢れ出す。

早く帰りたい。
そう思いながら、今日も1人で
眠りに就く。