深夜のファミレスで思うこと

好きな人の声が好きだ、と思う。
今日も良いことがひとつありますように。


知った気になってはいけない。あなたのこと。私のことも少しも知らないくせに。
それでもたった1%知ることができて嬉しくなるのは、恋なんかじゃないもっと特別なことだと思いたい。


昔聞いていた曲が新しい意味を連れてくる時、私が悲しい顔をしなくて済むのは間違いなく君のおかげで、だけどそれを伝えたら困らせてしまうかもしれないから黙っておく。


次に住むなら広いベランダのある部屋が良い。
雨が降っていても外で本を読みたい。
川が見える所がいいけど、夜の川は黒くて怖いから傍に居てほしい。
近くにファミレスがあって深夜にパフェを食べに行けたらもっと良くて、明け方まで好きな本を読んで眠くなったら手を繋いで帰りたい。

全てが夢で、夢は叶える為だけに存在しているわけでもなくて、だからまた会えますようにと言ってみる。
自分勝手だとしても、許されたいわけでもなく、この名前のない感情をいつまで手にしていられるだろうか。


私だけの気持ちのはずなのに、伝染すれば良いのにと思う。触れなければ伝わらないのなら迷わず触れてしまえるのに、それ以外の方法を知っている所為で悩んでいるフリをしている。


永遠とか、ずっと、とかそういうおまじないより、
おはよう、おやすみの方がどんなに誠実か知るには早すぎて、
君のおまじないはこの先のとっておきの人のために。




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