見出し画像

マルチ・ポテンシャライト。②

こんにちは。なおきです。

今回は昨日の記事『マルチ・ポテンシャライト。』の続き。
TEDの動画を見て感動した僕は、Amazonのポイント還元での実質半額セールの誘惑も相まって、Kindle本を買いました。

読み進めていくうちに、自分がどんどんわくわくしていくのを感じます。

大手と呼ばれる海運会社に勤めていた時も、様々なことに対して興味が湧いていました。語学、音楽、プログラミング、登山、ダイビングなどなど。航海士という職業の利点の一つは、長い休暇。外航船員ならば6ヶ月勤務の後に、3ヶ月程度の休暇があります。学生は金がなく、社会人になれば時間がないと言いますが、航海士はどちらも持っているのです。
では、僕はその休暇中に何をしたのか。

答えは、何もしなかった、です。

新しいことを始める時に自問する言葉は、
「これは、自分の仕事に役立つだろうか」

語学の勉強をしよう。フランス語がやりたい。いや、フランス語はあまり仕事に役立たない。それならば船員とコミュニケーションをとるためにタガログ語を勉強するか。

プログラミングって面白そうだな。でも、仕事でプログラムを書こうにも、大手の会社だし、自分で作ったプログラミングソフトなんて使わないだろうな。別に航海士がソフト開発に参加するわけでもないし、やめておこう。

興味が湧くのは一瞬です。うじうじしてる間に消えてしまう。自分のやりたいことや小さな夢は、大切に育ててあげないと、すぐに枯れてしまいます。枯れた後もたまに小さな芽を出し、心をくすぐり続けます。

専門性を持ったスペシャリストになることを推奨する文化。無駄なことを勉強してはならない。本業をもっと勉強して、本業に役立つことをしなければならない。そんな考え方で生きていたため、興味のないタガログ語やビジネススキルの教材を買っては3日坊主のプロになってしまいました。

最終的には新しい挑戦をすることをやめ、ダラダラとネットやギャンブルに時間を費やす毎日。自分は勉強すらできない、欠陥人間なんだ。言葉にはせずとも、その意識が自己肯定感をじわじわと下げていったのだと、いま振り返って思います。

挑戦を繰り返す

飽きがくるのは、悪いことじゃない。
興味関心が多様なのは、様々なことに挑戦できる資質。
何を勉強してもいいし、何に時間を費やしてもいい。一歩踏み出したからといって、プロになる必要はない。

完璧主義の病と、自己嫌悪の呪い。
僕が抱えるこの2つの悩みが溶けてなくなりつつある今、僕はどのぐらい自由になれるだろう。想像して、すごくわくわくしています。

あー。なんでもできる幸せに。感謝。

なおき

読んでくださって、本当にありがとうございました。