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【歌詞考察】Aぇ! group 「WANT!!」に出てくる「君」って結局どんな人なのよ

記念すべきAぇ! groupデビュー曲のカップリング、「WANT!!」について語ります。ちなみに初回限定版Bにしか入っておりません。

アイドルらしいラブソング。
なんと作詞作曲はあのなにわ男子「ダイヤモンドスマイル」「初心LOVE」を手がけた方と同じ!
良い曲じゃないわけないやん!!

ヤンタンでの初聴講以降、冒頭の自担の激ピュア高音ボイスを始めとする皆様の甘い声にすべての気持ちを持っていかれていましたが、20回目くらいでようやく気づきました。

…これ、どういうヤツ?(小瀧望風)


この曲、癖あります。隠しきれない癖が。
なので、整理します。情報整理して伝えるのは仕事柄得意です。やらせてください。

(びぎにん歌詞考察時作図の雑さを反省しました)

歌詞全体の構成は「僕」が「君」について想いを膨らませる1人語り。出てくる「僕」は非常に語彙力豊かで、あの手この手で「君」について説明しようとしています。「君」の説明が左列で、それに対する「僕」の感想が右の列。

その表現は、大きく分けて3つに分類されました。


◾️「君」の思考と行動(Aメロ)

跳ねるようなリズムとマカロンの優しい声がかっこよすぎるAメロ。ダイヤよりもハートが好き、で定義されるその人らしさってなんなんでしょう。私が立てた仮説は、「富や名誉 < 愛情」。綺麗事、というよりも…ちょっと恋愛体質?無邪気な愛強め?みたいな。

100万ドルの夜景より輝いちゃうのは「僕」自身が「君」を好きだからに他ならず、相思相愛なんだなということがわかる。

ちなみに「100万ドルの夜景」で調べていただくと、六甲山からの夜景が起源、という説が出てきます。六甲山……っ!


1番と対になる言い回しの2番はさのすえが担当。生成色を表すフランス語「エクリュ」を晶哉くんが知っていたかどうかは疑わしい……
にしても好きが愛おしいになったり、キミ「も」と言っていたり、1番で語った「君」の性格の別の側面を肯定している感じがある。恋愛一直線でありながらエクリュな自然体、サバサバしている意外性が、「僕」を捉えて離さないのかもしれません。


●「君」自身(サビ、Cメロ前半)

Bメロ飛ばしてサビです。
その仕草もその視線も…と小節をまたぐフレーズと半音ずつ下がるルート音のメロディが綺麗なサビ。


君が欲しいのはどう考えても僕なのに、思わずWhat you WANT、何が欲しいの?って聞いてしまう。
自身でも気づかない愛の大きさのいじらしさが、この曲の主題なのかな。


サビ自体はコンパクト。
曲の冒頭に聞いた尊すぎる「僕を好きな〜君が〜」の末澤さんがいつもすぐ来る印象なので、私はこの部分を「もう来るんかいの末澤」と呼んでいます。
↓何それって思った方はこちらを参照してね


Cメロでも「僕」の独特かつバラエティ豊かな感想が爆発している。

Foxy :ずるそうな・セクシーな
Risky:危険を伴う・大胆な
Charmy:愛らしい・人を惹きつける
※ただしCharmyという英単語自身はなく、Charmingの愛称的なものと推測。
Dressy :おしゃれな・派手な・改まった

選んだ形容詞から、手放しの素敵さと言うより「思わず自分が巻き込まれそうな」危機感みたいなもの感じる。「君が素敵すぎるからダメなんだ!」とでも言いたげだ。
名曲「Firebird」の「君が炎なら僕は焼かれよう」に通ずるね。なんかあれですね、俺らから始めようとか言う割には相手の方が先に燃え上がってるスタンスなのか。



●「君」と「僕」との関係性(Bメロ)

順番前後しましたが「君」と「僕」の関係性について思いを馳せるBメロです。

「僕」は基本モテるというか、恋愛の駆け引きそのものをしゃくしゃく余裕で楽しんじゃってる人なのかもしれません。だから愛強めな「君」に見え見えな好意を向けられることが物足りなくも珍しくもあると。それにしてもアレ⇔レアの言葉遊びが面白いですね。アレって。タイガースかよって。

ちょっと難しいのが2番Bメロ。
上記を鑑みると精一杯の賛辞として「僕」の通常恋愛パターンじゃないことを伝える「僕」。それを受けてもなお急展開を望む、相変わらずど直球な「君」にまたも自分のペースを崩される「僕」。意味深な歌詞でストーリーを想像させる感じ、初心LOVE歌詞考察を思い出します。


●「僕」の溢れる想いと覚悟

最後に右下の部分。
Ooops!から疾走感のある「僕」の感情の動き。リチャくんのため息がつくくらい綺麗なWhy...以降の歌声は、まるで「僕」に覚悟を決めさせる、暗く広がる夜空のよう。うーん美しい。

何を覚悟するって「Dive into you」なんですよよね。何が欲しいの?って「君」に問いかけてしまうサビの状況から打って変わって、「僕が君を欲しいんだ」と気づき、飛び込んでいく。
だから最後の「WANT」の主語はIでもYouでもなく、Weになると。
めでたしめでたし。いいなあ(本音)。


つまり愛とは愛されたいと願うこと、という真理に気づく「僕」の物語、ですね。少し癖のある歌詞と遊び心のあるサウンドとなり、そして彼ら5人が歌うことでラブコメみたいに表現されていると感じました!

ハートマークがそのまま声になったような末澤くん。(冒頭の1フレーズだけでもう1本記事が書けそう)
正門くんはエッジのきいた、晶哉くんはソフトなイケメンをそれぞれ演じていて。Bメロに必ず登場した小島くんの声には自らを客観視しながらもニヤニヤを抑えきれないピュアさがあり。リチャくんの声はとにかく澄んでいて「僕」の根っこにある優しさを感じました。

本当に歌声が素敵なグループですね!
これならこうやって彼らの歌をたくさん聴いて語れるのが嬉しくて仕方ない。
オウベイベ!ラブミードゥー!!

P.S.
2番の「僕を好きな〜君が〜」を歌ってるのは誰ですか?小島くんですか?

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