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【歌詞考察】《A》BEGINNING詞の世界観を一旦整理した

はろーはろー!怒涛の供給でパニック、きゃぱいAぇ担なおちょりんだよー

そもそもデビューシングルそのものすら消化しきれてない。
・The Beginning?A Beginning?
・Zとは?Aとは?Eternalとは?
・結局ここは通過点?出発点?
謎ばかりだ…。

というわけで整理しようかと思った次第です。良かったら再生ぶちまわすお供にでも、ご一読ください!(注:やや長いよ)

※考察でいえば事務所全体の…的な文脈もあるけど、今回はそれ無しで


まずタイトルが A BEGINNINGでありながら、1番2番のBメロでは"The" Begnningなんですよね。"The"はある特定のものを指すことを示すから、何か自分たちの中で定義がある、と見ました。

でその他の歌詞も含めて整理すると、なんとなくこの曲の時間感覚がわかってきた気がするんですよ。ざっくり現在→過去→未来、と曲が進みます。

#1 現在を肯定し未来へ進む
「決意の証」The Beginnig

結構大真面目に整理しました。


・新時代を阻む恐れを撃ち抜く

今(This time)から新時代(New Era)に対してチャレンジする、という大きな構造がまず見えて。どうやらその間に壁があるみたいなんですよね。それを打ち砕くための道具として比喩的に銃があり。で、撃ち抜く弾、に当たるのはオリジナルで粋なプライド!何それ!

・何者でもない僕が俺らになる時

弾となるこのプライドは、"FUNKな俺ら"であるが故に備わっているものらしい。俺らじゃん、なんて小島佐野以外だったら許されないぜ?この2人が語るオリジナルで粋、の納得感信頼感たるや。

"プライド"、"空の手"といえば泣く子も黙るあの名曲、"PRIDE"を思い出しませんか?そこには空っぽのアイデンティティを必死に抱きしめる不安定な"僕"がいた。いつのまにかこんなに開き直って堂々と笑い飛ばせるようになっちゃったの。しかも語る主体は僕、から"俺ら"に。

だからこその…

・フルテン・ラウダー!!!

いまだに耳慣れない言葉ではある。フルテン(ボリュームマックス)をさらにでっかく、ってことなので、この文脈でいうと、Triggerを全力で引くということか。砕く対象としての"明日"は恐れに似たような雰囲気なのかな。

PRIDEに出てくる僕は自らの手に何もないことばかり気にしていたけど、俺らは他でもない自身の強みで前に進めるんだ。全力で信じて引き金を引く、そんな決意で定義される出発点…しかしそれすら勢い余って通過点。


#2 過去を反芻し前に進む
「覚悟の証」The Beginning

・もう振り返らないって言ったけど

早速振り返る2番。Revenger、というからには1度以上失敗なり敗北なりを経験している。
MVもわかりやすくモノクロになって過去ムードになり、ここから一旦"明日を砕けなかった過去=運命"について思いを馳せるターン。

小島くんで始まるのがいいなあと思う。彼の作詞曲"神様のバカヤロー"、"ボクブルース"を自然と思い出す。このグッとのしかかるような重力、この重みなくしてAぇの門出はないね。食ってかかりそうな小島くんの声、めちゃええな………

・綺麗事なんかじゃない

小島くんは言う、"無くさないこの理由は全て携えて"。それを受けたサビの導入が、"負けらんない以外にない、止まらない理由なんて。"

その間に挿入されるラップパートは、オシャレでありながら"イラつく"とか"ギラつく"とかハッとさせられる言葉が並ぶ。1番では手を掲げていたけど、2番に出てくるのは"裸足"。パワフルで未来志向の前半戦とは違い、実はそんなに綺麗事ではない彼らの泥臭い推進力。

・手元に残った希望

そうして守り繋がれた希望が彼らの手元には残っている。非常に美しい表現だと思いつつ、それまでの流れを踏まえると、結局希望とは"止まらなかった・裸足のまま走った・薄明かりを頼り辿った"結果、残ったものでしかないのかもしれない。


振り返らないと宣言したはずなのに、決して美しいとはいえない過去を敢えて取り出す。苦しみながら過去の経験を書き込み、その上で未来を想起する。この作業は彼らが2.18の配信で見せてくれた"覚悟"そのもの。
過去は感傷に浸るためのものじゃない。

パンドラの箱を開けて残るのは、
他でもない希望だったんだな。


#3 会いたかった未来の先へ
「ここが出発点」


・踵を鳴らし新たなステージへ

ささやくようなBlaze it up、は炎がぼわっと急に膨らんで壁が崩れ去った後の未来を想起させる。
佐野くんの美しすぎるCメロ"この未来がずっと会いたかった未来"。未来なのに"この"と手元にあるような感覚は、まさにデビューが決まった彼らの戸惑いに似てるような気がした。
しかし追って、神の導きのような上ハモが重なるのだ。"さあもう1歩"。
(追記:ハモじゃないね、1オクターブ上だね)

踵が汚れているのは、裸足で何度も転んで立ち上がってきたからだ。踵を鳴らす、それを小島くんが言う、あの振り付け…から、私はステージ前の円陣を思い出した。

明日を叫んだ、フルテン・ラウダー。


・ステージの先に愛すべき世界

そうやって彼らが立ってくれた新しい舞台の前には、たくさんのファンがいるはずなのである。ファンこそが彼らの世界で、ファンからしたらAぇも世界で、その真ん中に愛がある…というのが"ど真ん中に愛を"ではないでしょうか。

1番のフルテン・ラウダーは恐れ=明日を突破するための銃だったかもしれないけど、ラスサビのフルテン・ラウダーは愛=明日を叫んでいる。それが新しい推進力になり続けることを願う。もう世界は君を裏切ったりしない。そんなこと心配しなくて大丈夫だよ、きっと。

・何度も出発点を宣言すればいい

このあたりで色々と腑に落ちてくる。
どこまでも行こうぜ=∞(エターナル)だとすると、1番の現在はA(始まり)、2番は過去Z(終わり)、つなげるとZ to the A to the ∞。

デビューという大きな物語(Z to the A)はメンバーにとってもファンにとっても決意と覚悟のThe Beginningである一方、末澤くんが力強く宣言する"ここが出発点"、は今後何度でも設定でき得る可能性、を示しているとも思う。なので特定のTheではなくA Beginningであり、最終的にいいたいことは多分こっち。
彼らのコアは、"いつでも出発点を定義し、チャレンジャーになれること"なのかもしれないな。なにわ男子風にいうと、"初心"。

にしてもここの末澤くんの声めっっっちゃ好き。嵐のような栄光の中で純粋な力強さを失わない表現というか。年齢とかキャリアじゃない、何者でもなさをも誇れる"A" Beginningって感じがする。


はぁぁぁぁ書き切ったーー!
しかしその前に、これAぇのMVなんだ…の感動感激の気持ちすら消化しきれていない。こんなキャパシティの狭い心でこれからやっていけるのかやや不安です。

最後の末澤さんの乱れた髪だけで心がいっぱいなのよ、私は…。常々かっこいいと思ってたけどあなた本当にかっこいいのね…。

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