推しの熱愛にへこむことは、きっと悪いことじゃない

…誰というわけでもなく、
あくまで一般論として。

私自身、数年前"櫻井くん相葉くんどっちかが結婚してもまだどっちかいるから…“とか思ってたらまさかの2人同時という、そういう経験を経てますからね。強くなりました。


でも、だからこそ言いたい。

いいんだよ、へこんで。
へこむことに戸惑ったり自己嫌悪を感じたりしなくて、いいんだよ。


こんなとき
"えっ本当に付き合えると思ってたのか?"
という声が聞こえてきそうである。

がしかし。よくよく考えてみてほしい。
弱小校の子が甲子園の地方予選で負けて悔しがってたとして、"お前本気で甲子園行けると思ってたん?"って声かける人はいないじゃないですか。たとえ才能や環境や熱意が足りなかったかもしれなくても、というか"絶対に甲子園に行きたい"なんて鉄の意志を持っていないとしても、高校球児は日々頑張って練習する。そして、負けたらちゃんと悔しい。それよ。

推しと結婚できる日が来るなんて心から思ってなくても、漠然と"推しを夢見て"毎日Make Up Dayするし、そんな自分自身を誇りに思うからこそ、悔しいんですよ。このモヤモヤは、前向きな努力の裏返しなんです。

ちなみに私、学生時代を嵐ファンとして過ごしておりまして。本当に田舎の、一回り以上の年下女子になんの望みがあるのかって話だけど、それでも漠然と嵐に会える日を夢見て、ただただ受験勉強を頑張ってたんですよね。できることなんて、それくらいしかなかったから。"人生のどこかで推しと巡り会えるかもしれない"、という可能性を信じることが、自分の可能性を拡張させるパワーにつながっていた。

可能性、というのはまた罪な言葉で、0.000001%と0%はぜんっぜん違う。信じることや漠然と頑張るということにおいては全然違うのだ。だから甲子園の地方予選の試合前と試合後は全然違うし、推しの結婚前と結婚後は全然違う。だから、へこむのは自然なことなんだよ、きっと。


…でもアイドルと恋愛することを明確に願ってるわけでもないんでしょ?
次はそんな声も聞こえてきそうだ。
うーん、まあ、それはそうなんだけど。

それでも、大事なんですよ、人生には。
自分の、自分だけの可能性を信じて
寄り添ってくれる、異性の存在が。

(敢えてわざわざ異性であることを強調しているのは、フォローしているパクチーさんの記事にかなりヒントを得たからです。)


…多分なんだけど、
"夢"と"恋"が濃く重なるところに、青春って存在すると思うんだ (←いきなりアオハル評論家なおちょりん)

よくある青春ストーリーにおいて女子がイキイキとする展開って、
(1) 憧れの存在としての異性
(2) 自分の能力を信じてくれる異性
の両方、もしくはどちらかの存在が前提と見ている。

(1)がさっきの私で言う嵐の存在。(2)は漫画 "のだめカンタービレ"における千秋先輩のような。主人公野田恵(女性)は、彼にピアノの才能を見出され、寄り添ってもらい、世界に羽ばたいていくのである。ほら、恋と夢が濃ゆく交差して、ストーリーを展開させてるでしょ?
そんな異性がいれば、女子ってメキメキと輝けるもの、のようである。(必ずしも生物学的な異性じゃなく、"男性性""女性性"と前述記事でも表現されていたのでそう捉えてもらえますと。)

ただまあそんなこと現実世界ではなかなかないし、あっても例えば金銭感覚やら勤務地やらパートナーに求める他の大事な要素に気づいてきますしね。


…だからこそ推しが必要なんである。
自分の青春を展開させ、可能性を広げるために。

現実社会ではなかなか出会えない、夢と恋を重ね合わせてくれるのがアイドルなんです。
なので、リアルに恋愛するというより、自分の人生の可能性を広げるストーリーのきっかけとして、恋のお相手としての"推し"が必要なんだ。

ちなみに最近だとBTSという推しの存在に出会って韓国語の勉強を開始するという可能性への挑戦、そして辛い時こそ彼らが "他でもない、私に" 語りかけてくれるメッセージに寄り添われてきた。これ、新たに展開し始めた私の青春だよな…としみじみ思う。(その過程には共感し合う同性との友情もあり、これまた青春)

なので話を戻すと、やはりここでは推しとの"恋のようなもの"が成立している。
"別に推しと付き合いたいわけじゃないしな"と思ってても、いざ熱愛報道なんかが出るとテンションがだだ下がってしまうのは、多分そういうわけなのだ。私の青春のパートナーだから、仕方がない。(同じ理由で、"同担拒否"も理解できる心理だ)

だから強がらないで、せめてへこむことに自己嫌悪は感じないでいてもいいと思う。

そして、誰も悪くない。
悪くないからこそ辛いんだけどな。

まぁでもねぇ、彼には正門くんがおるやん←

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