推しがくれる、小さな日常の決断力が自信を育てている
朝が苦手だ。
特に、疲れが見え始める週の中盤から後半にかけての朝の気の重さと言ったら。
先日、朝どうしてもベッドから抜け出すことができなかった。うーん、何時の電車に乗ればいいんだっけ、今日そもそも在宅勤務で大丈夫だったんだっけ、もう段取り考えるの自体めんどくさいなぁ…やだなぁ…
…あ。
よし、7:28に起きよう。
スマホの時計を見てふとそう決めた。
7:28で、『なにわ』。
私が推しているアイドルなにわ男子や、彼らのファン"なにふぁむ"が大事にする数字の並び。デビューが発表された大事な日、企画でよく出てくる数字。
ロケでふと誰か言う、"いま、7時28分!"。
それだけといえばそれだけなのだが、それでいいのだ。せっかくだから起きるか。推しの7:28だし。
そういう、日常生活における"ちょっとした決断"を、推し活がそっとひと押ししてくれることが、時々ある。
朝の番組に推しが出るから早起きしようか。夕方の歌番組で推しが歌うから仕事を早めに切り上げようか。推しのグッズを取り扱ってくれてるから、こっちのコンビニで買い物しようか。
なんていうか、
気持ちよく決断できることが多い人生は、
いい人生じゃないですか?
考えて考えて決めたい/決めるべきことももちろんある。でも、日常のささやかな決め事(それこそ、起きるか起きないかとかね) であればあるほど、"うん、こっち!"と瞬間的に決断する方が良いと思う。
なぜならそれは、"その結果どうなっても、私は私を責めないよ!"という自分への宣言という形で、少しずつ自信と自尊心を高めてくれるからだ。"私は、私が納得する判断をできる人間だ"という自信は、楽しく人生を過ごすためにかなり有効だと思う。
そして、そのためには、シンプルで絶対的な数式を自分の中に持っていないといけない。確率論やシュミレーション…というやたら時間も心のコストも食う、長ったらしい関数ではなくて、
推し、推しに関するもの=良い!
という強くて前向きなもの。
推しのメンバーカラーは緑だから緑の服にする。7という数字が好きで、グループのコンテンツによく出てくるから、7番を選んでみよう。今度の旅行は、推しが行ったことあるところにしてみよう。
バカのひとつ覚えみたいに、でもただただ気持ちよく、機嫌よく、私は推しのおかげでささやかな決断をできていると思う。
そういう、人とは違うシンプルな判断基準を持っていることが、そうやって出会うことができたいろいろな経験や感情が、実は自分にしかできないイノベーションの種を育てていると思うんだ。セレンディピティと呼んでもいいかもしれない。
朝起きてから夜寝るまで、実は毎日が小さな選択の連続だ。推しの力を借りて、もっと素直に、シンプルに、ご機嫌に決断を重ねて、私は私にしか作れない日々を作っていくのだ。
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