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投資の基本!初心者にわかりやすく解説

「投資に興味はあるけれど、初心者でもできるのかな?」

子どもの教育費や老後の年金など、将来必要になるお金のことを考えると、今の貯蓄だけでいいのだろうかと不安になりますよね。そのため、投資を始めてみたいと思っても知識がなく失敗するのが怖くて、あと一歩がなかなか踏み出せません。

そこで今回は、投資の基本をわかりやすく解説します。まずは投資の種類やリスクなどを把握しましょう。

投資とは?

投資とは利益を期待して資金を投じることです。投資する金融商品には、株式や債券などがあります。

投資は、お金を運用することで利益を得られるところがメリットですが、預貯金とは異なり利益が確約されておらず、元本も保証されていません。場合によっては元本より下回る、元本割れになる場合もあります。

初心者が投資を始めるには、しっかりリスクを把握して、金融商品や制度の特徴を理解した上で行いましょう。

リスクとリターン

投資にはリスクとリターンがあります。リターンとは投資で得られる損益のことです。プラスもあればマイナスもあります。投資でのリスクとは、リターンの振れ幅のことです。リターンの変動幅が小さいほどリスクが少なく、大きいほど高くなります。

たとえば、大きな利益を得られる可能性がある商品ほどリスクが高く、大きな損をしないであろう商品ほどリスクが低いということです。

リスクの種類

金融商品は、さまざまなリスク要因によって価値が変動します。購入予定の金融商品がどのリスク要因を受ける可能性があるのか、事前に把握しておくことが重要です。投資には以下のリスクがあります。

<価格変動リスク>
国内外の政治や経済などの影響を受けて価値が変動する

<為替変動リスク>
為替レートの変動によって価値が変動する
(為替レートとは、外国為替市場で異なる通貨が売買される際の交換比率のこと)

<流動性リスク>
投資商品を売りたくても需要がなく売れない、もしくは買いたくても供給がなくて買えない

<そのほかのリスク>
上記3つのリスク以外にも、投資した国で戦争が起こるなど政治状況の変化によって価値が変動するカントリーリスク、株式や債券を発行している企業の状況が悪くなり株価が下がる信用リスク、金利変動リスクなどがあります。

自分のリスク許容度を確認しよう

投資を始める前に、どれほどのリスクなら許容範囲なのか、自分のリスク許容度を確認しましょう。リスク許容度は、個人の性格によっても変わりますが、年齢・家族構成・年収・資産などによっても異なります。

リスク許容度は診断ツールなどを利用して確認できます。

初心者には・分散・長期・少額投資がおすすめ

初心者はすぐに大きな利益を求めるよりも、リスクを軽減できる分散投資で、長期間運用しましょう。また、投資する資金は、家計を圧迫させない程度にとどめておくのが適切です。

長期投資と短期投資の違い

初心者は短期で大きな利益を期待する短期投資よりも、長期に資産を持ち続けて価値が上がるのを待つ長期投資の方がおすすめです。

短期投資はリターンの振り幅が大きい分リスクも大きくなります。一方、長期投資は一時的に利益が下がったとしても、上がるまで保有し続けるなどリスクコントロールが可能です。時間はかかりますが、複利の効果が見込めるなどのメリットがあります。

※単利と複利
単利とは元本にのみ利息がつくもの
複利とは元本と利息に対してさらに利息がつくもの

分散投資でリスクを軽減

投資は、いくつかの商品を組み合わせて持つ分散投資がおすすめです。

ひとつの商品だけ持つと、一度にすべてを失うことがあります。しかし、複数の商品を持っていると、ひとつの商品を失ったとしても、ほかの商品は残ります。

分散投資する際は、特徴の異なる金融商品を組み合わせるのがおすすめです。金融商品には種類があります。それぞれ特徴が異なり、リスクの種類やリスクとリターンの大きさもさまざまです。また、国内商品か海外商品かで影響を受けるリスク要因も異なります。

・国や地域の異なるものを組み合わせる
・株式と債券など異なる商品を組み合わせる
・ハイリスクのものとローリスクのものを組み合わせる
・異なる通貨のものを組み合わせる
・短期商品と長期商品を組み合わせる

このように、リスクの種類が異なるもので組み合わせるのがおすすめです。

投資金額は預貯金の2割がおすすめ

人生を豊かにすることが目的の投資であるに、家計を圧迫して現在の生活が潤っていなければ、投資は自分を苦しめるものになってしまいます。投資金額は、預貯金として確保できる金額の2割程度がおすすめです。

また、預貯金がない場合は、投資の前にまずは月の生活費の2倍〜3倍程度の預貯金を確保しましょう。急な出費にも対応できるように備えておきます。

金融商品を選ぶポイント

金融商品はそれぞれの特質を把握して、投資する目的に合った金融商品を選びましょう。

金融商品は3つの特質から目的に合ったものを選ぶ

金融商品には3つの特質があります。投資する目的からどの特質の商品がいいのかを確認しましょう。

<収益性の高い商品>・・・長期運用で利益が期待できる商品
株式・債券・投資信託など
老後の年金の足しにしたい、子どもに遺産として残したいなどの目的に適している

<流動性の高い商品>・・・いつでも引き出し可能
預貯金・現金など
病気やケガなどで仕事ができないときの生活費として、急な出費に対応するお金としてなどの目的に適している

<安全性の高い商品>・・・ローリスク・ローリターン商品
債券・保険など
子どもの教育資金や結婚資金を準備したい、住宅購入資金を貯めたいなどの目的に適している

3つの特質を兼ね備えた金融商品はない

収益性・流動性・安全性、すべてが揃っている商品があればいいのに・・・と思いますが、すべての特質を兼ね備えた金融商品はありません。

流動性の高い商品は安全性も高いですが、収益性は低くなります。反対に、収益性の高い商品には流動性と安全性はあまり求められません。目的により近い特質の商品を、ライフプランを崩さないように選択しましょう。

金融商品の種類

金融商品には、株式・債券・投資信託・保険などがあります。それぞれの特徴を紹介します。

株式投資

株式投資は上場している企業の株式を証券取引上に売買したり、配当や株主優待券を得たりすることで、利益を得るものです。

企業の業績が上がり、持っている株式の価値が上がったときに売れば利益が得られます。反対に、業績が下がったり倒産したりすれば株式の価値が下がる、もしくは価値がなくなってしまう場合もあります。

株式投資は収益性が高いメリットがありますが、安全性や流動性とは両立できません。

債券投資

債券とは、国や企業が市場から資金を借りるために発行する有価証券です。期限がきたら額面の金額が返済されます。債券は証券会社などで購入します。

債券投資は国や企業に満期日を決めてお金を貸すことで、持っている間に一定の利息がもらえる、満期がくれば満額返還されるなど、安定性の良さがメリットです。

しかし、発行元の国の状況や企業の業績が悪くなると利息がもらえなかったり、場合によってはお金が返還されなかったりするなどのリスクが伴います。

投資信託

投資信託とは上記で紹介した株式や債券など、さまざまな金融商品を組み合わせたものです。どの金融商品を組み合わせるかは、ファンドマネージャーが考え、分散投資します。分散投資でリスクが低いこと、専門家が金融商品を選んでくれることから、投資初心者におすすめです。

しかし、購入時や売却時、そして保管中にも手数料がかかります。また、短期での大きなリターンは期待できません。

投資信託は証券会社・保険会社・郵便局などで販売されています。

FX・不動産・金など

金融商品にはこれら以外にも、外国為替を利用するFX、家賃収入を得る不動産、購入して保有する金などもあります。

iDeCoやNISAって何?

投資について調べようとすると、iDeCoやNISAのワードをよく目にします。どちらも投資のための専用口座であり、それぞれ特徴の異なるメリットがあるものです。最後にiDeCoとNISAについての基本を解説します。

iDeCoとは?

iDeCoとは、年金づくりのための仕組みのある投資専用口座です。正式には「個人型確定拠出年金」といいます。運用益が非課税であること、賭け金が所得控除されるなど、節税効果があるところが魅力です。

所得控除されることで、翌年の所得税や住民税を安くできます。しかし、60歳以上でないと受け取れません。

NISAとは?

NISAとは、運用益が非課税となる仕組みの投資専用口座です。2023年末までは選択制の一般NISAとつみたてNISA、ジュニアNISAでしたが、2024年からは新NISAとなっています。ジュニアNISAは廃止されています。

新NISAはつみたて投資枠と成長投資枠がそれぞれ設けられているため、積み立てと一括を選べる自由な投資が可能です。また、引き出しがいつでもできる、少額から投資できるなど、初心者でも始めやすい仕組みになっています。

新NISAには年間投資枠があります。つみたて投資枠は年間120万円、成長投資枠は年間240万円です。それぞれ併用できます。

まとめ

お金はただ蓄えておくだけではなく、働かせて増やす時代です。投資の基本をしっかり理解して、自分のライフスタイル合った無理のない投資をしましょう。

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