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出窓の傍から

YouTubeでは語り尽くせないあれやこれを文章ならではの濃さでお届けします。 エッセイや日記が中心。日々感じることをなるだけ等身大で言葉にしていきます。何かの答えは書かれていな…
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2023年7月の記事一覧

夏と雑談

ここ数日、文章を書き出しては「なんか違う」と消去することを何度も何度もやっちゃってる。パソコンのない時代だったならば、私の机の周りにはぐしゃぐしゃに丸められた原稿用紙が散乱しているだろう。さてこの記事は「ぐしゃぐしゃ、ぽいっ」を逃れて無事みなさんに読んでもらえるだろうか。 「なんか違う」は「これを読んでもらってどうするのよ」という気持ちだ。たまにそうやって「これを伝えたところで‥‥‥」と無駄に考え始めてしまって、一度そのスパイラルにはまると何を書いても「なんか違う」となって

過去の自分と仲良くしたいの

数年前まではスマホですら写真を撮らなかった私が、このごろは毎日必ずカメラを手に取りどうでもいいような、平凡な日常の写真を撮っている。撮った写真を見返すことはあまりないけれど、好きな色合いやアングルの写真が撮れたらうれしくて気持ちが高揚する。 写真で残すということになんの意味があるだろう。 そんなことを、よく考える。振り返ることが苦手な私がこんなにも写真で今を残すとは。近い未来や遠い未来、私はこの過去の写真をどんなふうに見るんだろう。いや、もしかしたらやっぱり見ないか、それと

ちゃんと自分を休ませて、すべてはそこから

今日のTo doリストはあれを送って、これを書いて、あれを考えて・・・。 と目が覚めた瞬間からやるべきことが頭の中をぐるぐるしている。うつ伏せで、右頬をシーツの上で”ぶちょっ”とつぶし、薄目を開けて、パジャマのズボンは前側が右斜め後ろまで回っているというひどい格好で。 ベッドから体を起こして朝のあれこれを済ませる中でもまだTo doリストは頭の中を駆け巡っている。やる気はある。本当にある。だけどなかなかそのリストに着手できない時間が流れ、気がつけばお昼。外はかんかん照りで

「らしさ」をはみ出してみる

髪を染めた。 このあいだ32歳になったのだけど、私が髪の毛全体をカラーしてたのってその32年間のうち1年にも満たない。そう、ほぼずーっと黒髪で生きてきた。高校卒業までは比較的厳しい校風の中にいたから、染めるなんて考えられなかった。その後は海外の、いろんな人種がひしめき合う土地に何年もしがみついていたから、黒髪でいることが自分のアイデンティティを守ることみたいな心意気で生きてた。黒髪でいることが、自分らしさを、自分の個性を、守ることだと思ってた。 自分らしくある、自分を持っ