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2019年3月の記事一覧
どこまでがどうでもいいんだろう。
「こんなの、大人になってなんの役に立つんだよ」
学生だった頃、よくそんなことを言っていた。わたしは文系だったから、サインコサインタンジェントとかルートとか、そんなもんをなんで覚えなきゃいけないんだよ、とか。
結局、あの頃ブツクサ言いながら覚えたサインコサインタンジェントもルートも、今となってはまともに覚えていないし、何ならテストで赤点を取らない以外の意味なんてまったくなかった。少なくともわたし
あきらめるということ
子どもの頃、人生という道は常に未来に向かってのびていて、まるで終わりなんか永遠にやってこないような錯覚にすら陥っていた。
人はたしかに、いつか死ぬ。事実としてわかってはいても、それでもリアルに想像ができずにいた。
けれども年齢を重ねるにつれ、どうしたって人生の終わりが見えてくる。まだまだ若いつもりでいるけれど、それでも子どもの頃のように可能性は無限ではなく、体のあちこちから衰えの気配を感じる。
思えば、人に恵まれた人生でした
なぜだか男運はさっぱりだったが、人運には恵まれてきた。
わたしは友達が多くなく、典型的な狭く深くタイプだ。そんなふうに付き合いのある子たちの顔を一人ひとり思い浮かべると、どの子もしっかりした良い子ばかり。並んでみれば悲しいかな、いろんな意味で一番危なっかしいのがわたしだろうな、と確信を持って言える。
友人まわりがそんな感じな一方で、年上からもよく可愛がってもらえたと思う。
どこに属しても取り