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Vol.4 自転車に優しい都市、デンマークの自転車事情

日が伸びてきてから、時間が過ぎるのがとっても早く感じる今日この頃。9月末に帰国予定の私は、すでに帰りたくないな〜と残りの数ヶ月をどう過ごそうか考え中。天気も晴れが続き日も伸びて、いろんな人と関わることが多くなってきた4月から5月。たくさんシェアしたい出来事はあるけれど、今回はやっと自転車デビューをしたのでそれについてお話しします!



デンマークで自転車をゲットする方法

自転車大国で知られるデンマークなのに、実はデンマークに来てから2ヶ月くらいメトロ生活をしていた。日本と違って自転車のルールが曖昧じゃない分、自転車の機能が最大限に生かされているわけだけど、その一方で乗ることに少しハードルを感じていたのも事実。5月から自転車に乗り始めて、なんでこんなに早く自転車を使わなかったんだろ〜って思うくらい、実際のところ自転車生活は最高。そんな自転車のレンタル事情と走ってみて感じたことをまとめてみました。

自転車のサブスク Swapfiets

デンマークで会う日本人の子達は、サブスクみたいなswapfietsっていう自転車をレンタルしている人が多い。これはヨーロッパのいろんな国で普及しているレンタサイクルらしくて、借りるのもすごい簡単だった!
アプリから全部申請可能。いつでも解約できるもの、半年、1年と3つの解約プランがあって、それによって料金も変わってくる。アプリから申し込んで、月に一回の請求のためにクレジットカード情報を登録したら、あとは自転車を取りに行くだけ!
デンマークは前後に赤いライトと白いライト、鍵が必須で、swapfitsは借りる時点でそれらが全部揃ってる。自転車とかライトなどが盗まれやすいけど、もし盗まれても鍵さえかけていれば追加料金とかも必要ない。故障しても無料で修理してくれる。短期滞在の人にとってはとっても条件が良すぎるswapfiets。

ただ一個問題が発生。私の身長が小さすぎて地面に足が着かない…

デンマークでは大きな自転車に背伸びして乗るのは結構普通みたいだけど、一番小さいサイズなのに大きいから私はプラン変更でswapfietsを使うことを断念。

中古屋さんで自転車を購入

友達が教えてくれた心優しいおじさんがやってる自転車屋さんに行ってみた。9月で帰るから安いやつでいいんだ〜って言ったら、私にちょうどピッタリサイズのお古の自転車を用意してくれた。

このサイズなのに大きいからサドルを低くしてもらってるとこ。
私の身長が小さいっていうのもある。

値段は950kr(日本円で2万円ちょい)。それに加えて前後のライトと鍵が必要。だから全部で1300krくらい。swapfietsの料金と比較しても同じくらいで、メトロを使うより断然安かったので即購入決定!無事に自転車を買うミッションクリア。ちなみに帰国する時は、お店に戻してくれてもいいしFacebookで売ったら少しお金が返ってくるかもね〜と、アドバイスももらっちゃった。

使うと見えてくるデンマークの自転車事情

日本だと車道を走るか歩道を走るかだから、どっちにしても歩行者と車に注意して走る必要があって、本来の自転車のスピードを生かした走りができない。
たまに見かける自転車道も、角を曲がると突然自転車道が無くなったり、車道脇にある自転車道や歩道と一緒になっている自転車道など道路によってシステムがバラバラ。

それもそのはず、道路の所有者が国か自治体かなどで違うから、統一した自転車道を作ろうとすることはすごい難しいらしい。

特に東京は、コペンハーゲンと違って土地もないから、これ以上自転車のために道路を広げることは車道を狭めるという選択肢以外は難しそう…。


一方デンマークでは…
自転車道があるから、メトロを使うより自転車で移動した方が早いことも多々ある。

自転車用の信号もあって、絶対に右側通行だから逆走してたら危ないし罰金も取られる。もはや車を運転するのと同じ感覚で走っているようなもの。自転車のスピードもすごく早い。

ほとんどの自転車道路は2台横並びに走れるくらいの幅になっていて、基本道路の右側を走る。
抜かしたい時は手信号を使って後ろの人に伝えたり、ベルを鳴らして前の人に「ちょっと右に寄って〜」って合図して、左側から抜かしていく。お構いなしに左から抜かされるから、のんびり走っててもそんなに迷惑はかからないのかもしれない。

もう一つびっくりしたのは、交差点で左折をする時は2段階左折をしないといけないこと(車の免許取った時を思い出した...)。デンマークは全て右側通行だから、左折をする時は一度道路を渡って右側の自転車道路が青になるまで待ってから進まないといけない。だから最初は正直少しめんどくさいなと思ってしまっていた。

でもここですごいのがGoogleマップ!!

Googleマップでルート検索をすると、自転車のルートが表示される。その中でも、右左折が少ないルートが表示されていることをこの前発見。

凄すぎる。

ちなみにシェアサイクルがどこに転がってるかもGoogleマップで確認できる。

私は「自分の自転車」を選択。
シェアサイクルは下の項目の右3つを選択。


どこまでも自転車に優しい街だけど、街づくりだけじゃなくてこんなとこにも小さな工夫があった。日本でもこんなふうに自転車に乗れたらいいのにと心の底から願うばかり。

パンケーキのように平だと言われる国土だけあって疲れることもないし、手信号を使いこなしたり自転車のルールや乗ることに対して全員が共通認識を持っているからストレスフリーで走れることとも、自転車大国が出来上がった理由なんだろうなって感じた。
本で読んで自転車事情については知ってたけど、実際に使ってみないとわからないことってたくさんあるなと感じた最近の出来事。

コペンハーゲンのシェアサイクル事情・日本と比較して気づいたこと

ちなみに、街のそこら中にシェアサイクルが転がっているんだけど、旅行で来た人はこれを使うのもいいかもしれない。
1番使われている印象があって安めなのはDonkey Republic。オレンジの自転車。

友達と話してて気づいたことを少しシェア。日本でシェアサイクルが普及しない理由の一つに、自転車のステーション管理が難しいからっていうのがある。あそこまで行きたいのにちょっと手前で返さないといけないとか。こっちのステーションにはたくさん自転車があるけどここにはない。返したいのに自転車がいっぱいで返せないなど。
一方、コペンハーゲンには自転車を止められる場所がものすごいたくさんある。だからシェアサイクルを返す場所として専用のステーションがいらない。みんな好き勝手なところに乗り捨てることができるから人道的な管理も少なくなる。

好きなとこに乗り捨てはできないけど、 hello cycle っていうシェアサイクルが東京で普及してるみたい。少し気になるから帰国したら使ってみたいかも。私の大学がある大分にはステーションがなかったけど、地方にもこれから広まってくのかな。

おわりに

デンマークに来たら私みたいにめんどくさがらず重い腰をあげて自転車を使ってみて欲しい。街の景色も綺麗だし、晴れの日のサイクリングは最高!最初の数ヶ月自転車を使わなかったのはもったいなかったなと思ってる。
上に書いたように、コペンハーゲンにはそこら中にレンタルサイクルが転がってて使いやすいから、観光でちょっと滞在しただけでもデンマークの自転車生活を体験できるかも!!


Hej hej👋

なお


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