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こころの距離。

最寄りの駅までは自転車で。この辺りに引越したばかりの時は路駐も放任されていたけど、ここ数年でどの駅にもご丁寧に駐輪場が整備されるようになった。

駐輪場ではたらくおじさんの中で利用するたびに気軽に挨拶してくれる方がいる。働かされてる、というよりは自然に持ち場についてる雰囲気が見ていて心地よい。

今朝は「たまにはサービスしなきゃね」と入り口真ん前の特等席を少し詰めて停めさせてくれた。「わーい!」と子供のように喜ぶわたし。お茶目なひとは周りの人もワントーン高いテンションに持っていてくれるのだ。

そんな様子を黙ってみているお代受け取り係のもう1人のおじさん。彼はいつも寡黙だが、いつもしっかり仕事をこなしている。

前に違う駅の駐輪場を利用していたときも、やはり同じような経験があった。陽気なおじさんと勤勉なおじさん。

あくまで個人的な見解だが、ひとは5〜6人集まると確率的に真面目キャラが1人、なごませキャラが1人はいる気がする。

で、思い出すのが戦隊モノのメンバー構成。イエローのひとはたいてい食いしん坊なふくよかキャラにおさまるが、彼がいるからこそ場が和む。目立たないようでも居なくなるととっても寂しくなる、逆にたのもしい存在だ。

実際問題、メンバー構成としてもイエローがいてこそのレッドともいえるのだ。そしてレッドはイエローに支えられてるからこそ彼への信頼はとかく厚い。

海外の戦隊モノだと、キャラにプラス要因として、人種なども絡んでくるらしい。アジア系、黒人、ヒスパニック系などなど。

戦隊モノのメンバーひとつとっても社会の縮図でもあるし、世界の成り立ちともいえるのだな。

自転車整備のおじさんのお姿からなぜか広い広い世界の話に飛んだわけだけど。双方が背中合わせだからこそ、ここまで飛躍できるし、むしろ個人と世界の関係性の近さを感じて嬉しくなる。

遠いとか近いって距離じゃなく、人の心がどう対象を捉えてるかだけなのかもしれない。

今日は満月みたいですね。

今宵は世界を感じながら月を見上げてみよう。

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