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三井物産、豪でアンモニア生産 製造時のCO2は地中に

自社で保有するガス田や廃ガス田を活用するなら
事業性も充分なのだろう。

脱炭素への移行で資源系のビジネスに注目。

三井物産は燃焼時に二酸化炭素(CO2)を排出しない燃料アンモニアの生産を始める。オーストラリアに工場を建設し、日本に年100万トン輸出する。

アンモニアは天然ガスを水素とCO2に分離し、水素を窒素と反応させてつくる。太陽光発電などの電力でつくりCO2が出ないものを「グリーンアンモニア」と呼び、製造時に生じるCO2を回収・貯留(CCS)するものを「ブルーアンモニア」と呼ぶ。

三井物産は1000億円超を投じ、豪西部にブルーアンモニアの製造工場を建設する。近隣にはグループで50%の権益を保有するガス田があり、アンモニアの製造に使うガスを供給する。生産したアンモニアは日本向けに輸出し、28年にも国内電力会社に供給する。

ブルーアンモニアは三菱商事や伊藤忠商事がすでにカナダでそれぞれ年100万トン規模の生産を決めており、三菱商事は米国で20年代後半にも生産する方針だ。今回の三井物産の豪州での生産分で政府の目標量を十分に賄えることになる。


三井物産、豪でアンモニア生産 製造時のCO2は地中に

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