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ミスターMRJの再出発、三菱重工「名航」の栄光と挫折

空飛ぶクルマ スカイドライブ。
ミスターMRJ。

8つの小さなプロペラが回り始めて10秒余り。パイロットを乗せた白と青の「空飛ぶクルマ」がゆっくりと地面から浮き上がった。スタートアップのスカイドライブが国内で初めて有人飛行を公開した瞬間だ。2020年8月末のこと。

小さめのサッカーグラウンドのようなテストフィールドをゆらゆらと旋回し始めると、その姿を見守る社員たちから拍手が起きた。少し頼りなげに見える機体の動きを、若者たちに混じってじっと見つめる初老の男がいた。最高技術責任者(CTO)の岸信夫だ。

ミスターMRJの再出発、三菱重工「名航」の栄光と挫折

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