しっかりと余裕をもって・・・しっかり余裕?


先日のダンススタジオのレッスンの一コマです。


ボーイズ(中学生の男子)

ガールズ(中・高生の女子)


のクラスだったんですね。


いつもレッスンの初めは

アイスブレイクを入れて

メンバーの近況を聞きます。

そこでの、メンバーの表情や声色を観察して
心のコンディションを私なりにキャッチする時間なんですね。


これは、長いことレッスンをやってきて
私なりの尺度があるんですけどね。


よくお母さんが子どもの変化に勘づく直感って
あると思うんですけど


それと同じような感覚で、メンバーを見守っています。

毎週毎週、顔を合わせていると
よくわかってくるんです。


充実しているんだなぁ・・・とか

ちょっと困ってることありそうだなぁ・・・とか

何か違うところに、心が向いていそうだなぁ・・・とか

その様子に合わせて

私が伝える内容も変えているし

レッスン内容自体も用意してあるものでないことを
やる時もあります。

その時の瞬間の空気感を上手くテコに使うことも
時には必要ですね。


特に、小学校高学年くらいからは
微妙なニュアンスを読み取る集中力を高めます。

あ、でもその雰囲気は

エネルギーさんの私なので

明るく高めのテンションですけどね。

先日のガールズのレッスンで

「『今年の目標』は決まっている?」

と尋ねると

半数以上のメンバーが首を横に振りました。


「うーん・・・

それじゃぁ、今からサクッと決めてみよっか!?」

とダンスノートに書き出してもらいました。


幾つか

テーマを掲げて

そのテーマごとに決めてもらいました。


この辺は

手帳術で得た知識も多少織り交ぜながら・・・。

10分間で5項目くらいのテーマで書き出してもらって

ノートを見せてもらいました。


ここは、方眼ノートの知識で見ていきます。

そうすると

面白いくらいに

抽象的な表現をするメンバーと

具体的に決めていくメンバーと


いろいろな言葉がノートに溢れていました。

で、その中で


『今年は受験生にもなるし、最上級生になるので


”しっかりと余裕をもって”、◯◯に取り組んでいきたい』

と書いてあるメンバーがいました。


私は一瞬迷いました。
これ、フィードバックすべきかどうか・・・。

でも彼女のことを思うと
言ってみた方が良いかも・・・と思って


そして、他のメンバーにもシェアすることで

何かの気づきになればと

本人の許可を得て、みんなに聞いてもらいました。

「”しっかりと余裕をもって”に何か、気づくことある?」と。


一瞬、固まった(それは頭の中で考えた)表情の後


「うんうん、いいよね~!」

と何名か言ったんですね。


私、それを聞いて
ちょっとひっくり返ったんです。


「ほんと~?!」って・・・笑。。。


たぶん、これを書いた彼女の本当の気持ちは


『余裕をもって取り組みたい』だったんです。


それに、『しっかりと・・・』が入ることで

ゆったりと余裕をもつこと


しっかりと取り組む。

という、

なんだろう

しっかりしたいのか


ゆったりしたいのか

どっち?


みたいな問いが私の中に浮かんだんです。

どっちかを決めて

楽にさせてあげたかったんですね。

そして、彼女に質問したら


「何事も余裕をもって準備に取り組みたい。


それは、テストだったり部活の試合だったり・・・」

とのことでした。


やっぱりそうだった!


「きっと、テストも部活も

『良い成績を残すために、勉強や練習を前もって準備していきたい』

ってことなんだよね?」


と、彼女に伝えたら


すっごく大きく首を縦に振っていました。


そして、ノートも書き直してもらったら・・・


あらびっくり


とってもわかりやすく
スーッとその言葉が入ってくる感じがありました。


彼女のステージが上がった瞬間です。

他のメンバーでも


部活の目標で

『楽器の技術を上げたい』


と書いてあったので

”どんな風にスキルアップしたいかイメージついてるか”を

聞いたところ


ノートを書き直していました。

『綺麗な音色を出せるようになりたい』

はい、拍手。
おめでとう!

これで、明日からは綺麗な音を出すことに集中していけますね。


と、本当に面白いくらいに


言葉の力や


表現の仕方次第で


目標が明確になり

それに集中していける行動力が変わってきます。


これは、学生さんに限った話ではなくて


私たち大人にも共通していきますよね?


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