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2019.9.27

次男が入院している病院に面会に向かう。到着するなり、生後1ヶ月を祝うメッセージカードが看護師さんから送られた。生後すぐにNICUに入り、1週間で転院。横浜の病院に移ってから手術を行い次男のおへその下には先日、膀胱皮膚ろうがつくられた。術後の面会時には出血で見えなかった穴から、今日は尿が漏れ出している。先週行った検査の結果はまだ出ておらず、退院の日どりも決まっていないという。沐浴の仕方を看護師さんに習って病院を後にした。

家に戻ると、40度の高熱を出した長男が妻に付き添われ、救急病院に向かうところだった。2人を見送った後、すぐに長女を連れて公園に向かう。補助輪付きの自転車に乗り自分で漕いでいくというので、隣をゆっくりと歩いた。途中、保育園の友達に会う。プールからの帰りだというIちゃんとお父さん、Mちゃんとお母さんの4人組。逗子は小さな町なので、こうしてたまたま顔を合わせることは少なくない。子どもにとってはいい環境だと思う。

公園のシーソーで遊んでいると、隣りに男の子と金髪のお母さんが座った。お母さんの顔が高校時代の友人と似ているので驚く。同じシーソーに息子さんが移ってきたので一緒に遊ぼうとするも、長女が照れて一人で遊び出してしまう。子ども同士だからといってすぐに打ち解けるわけではないのだ。それでも帰り際、お母さんが「遊んでくれてありがとうございます」と声をかけてくれた。近くで習い事に通っているお姉ちゃんを迎えにいくらしい。

長女が生まれて4年以上が経ったが、町中で人と話す機会が増えた。SNSを覗けば、子連れであることを理由に他人から理不尽な悪意を向けられたというニュースが目に飛び込んでくる。けど僕自身は実生活の中でそうした悪意を向けられたことは一度もない。「今のお父さんは偉いねえ」「うちの旦那は全然子どもの相手しなかったよ」とか、もやっとする表現ではあるけど、父親としての存在を肯定してくれるような声ばかりだ。子どももよく可愛がってもらっている。

次男の出産前後はいっぱいいっぱいだった。ただでさえ大変なのに、胎内で疾患があることがわかり、その正体もよくわからないまま、確定しない出産のスケジュールと病気の不安に家族全体が振り回されていた。開くたびにげんなりするニュースが飛び込んでくるSNSなど見る気も起こらず放置してしまった。結果的には、それが精神衛生上良い方向に働いてくれたと思う。息子が生まれ、検査が進んでる今は心持ちすっきりして視界もクリアになった。

自分のことを書くのは生活や家族を晒すようで気が進まなかったが、妻の勧めもあって日記を書くことにした。日記にタイトルをつけると、途端に自意識が顔を出し、文章全体が他人を意識したものになってしまう。ので、タイトルは日付だけにする。

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