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“時間”〜自分らしい生き方〜のこと

以前、英語の講座を受講していたときに、「時間」に関するスピーチを作成したことがありました。何年か経った今、当時のスピーチを見返して思うことがあります。それは、自分はどう生きたいのか、そのためにはどうすればいいのかを考えるだけでなく、それを実現することができるようになってきて、とても楽しいということです。
今、そんな気持ちで過ごすことができるようになってきた一番の理由は、“手帳術”に出会ったことでした。今回は当時のスピーチの内容(日本語訳)をご紹介し、今後、手帳や手帳術の話についてお話したいと思います。

~以下、スピーチの内容~

“自分らしい生き方”と“時間”について

あなたはドイツの作家ミヒャエル・エンデの書いた『モモ』という児童文学作品を読んだことがありますか?
そのストーリーは、ある街に現れた「時間貯蓄銀行」と称する灰色の男たちによって、人々から時間が奪われてしまい、皆の心から余裕が消えてしまう。しかし、貧しくとも友人の話に耳を傾け、その人に自信を取り戻させてくれる不思議な力を持つ少女「モモ」が、冒険の中で奪われた時間を取り戻すというものです。
私はこの作品を読んで、時間は無自覚でいると奪われてしまうものだということに気が付きました。

実は、私は時間管理のツールである“手帳”が大好きで、3つの手帳を持ち歩き「手帳マニア」と呼ばれていたことがありました。
今日は、今まで時間管理に試行錯誤してきた私が「時間」について考えていることをお話したいと思います。

まず、私は間違った概念をもっていたことを告白します。
手帳で時間を管理するとあれもこれもできるような感覚になり、予定を詰め込んでしまっていました。
また、何もしていない時間があると自分は怠惰な人間のような感覚に陥ることもありました。
しかし、それはまさに「灰色の男たち」に時間を盗まれている状態なのです。
そして、私はある事実に気が付きました。
それは、私生活であれ仕事であれ、多くのことをやって成功しているように見える人は、あえてみんなが当然にしていることをしていない可能性があるということです。
例えば、それまでの私は、テレビや雑誌を見て、料理を得意とするママAさんや、仕事で大きな成果を出しているママBさんが出てくると
「料理も!仕事も!」と全方位に頑張らなくてはならないような気がしていたのですが、
彼女たちの内実はこうかもしれません。
ママAさんは、料理は得意だけど片付けは苦手で部屋は散らかっている。
ママBさんは、仕事は手を抜かないけれど家の掃除は外注サービスのハウスキーパーを利用している。
つまり、皆しっかりやっていることもあれば、自分ではやらないと決めていることもあるはずです。
「皆がやっていることは当然自分もやるべき」と考えてしまうと必ず生活は回らなくなります。
全てをできない自分を責めたり落ち込んだりする必要はないのです。

私はこの事実に気付いてからとても楽になりました。今までと同じように手帳を使っていますが、単にやることを増やすのではなく、自分はどう生きたいのか、そのためにはどうすればいいのかを考えるツールとしても使うようになりました。
きっと「モモ」の友人たちは、「モモ」との対話の中でこれをしていたのだと思います。友人たちは「モモ」との対話の中で、時間を大切にし、自分らしく生きるヒントを得ていましたが、私は手帳を使った自分との対話でそれを行っています。
自分と時間について見直すきっかけにもなりますので、皆さんにも自分との対話の時間をおすすめしたいと思います。

今日の話が、あなたが時間の使い方を意識し、自分らしい人生を歩むきっかけになれば幸いです。
ありがとうございました。

(参考文献)
モモ / 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語|絵本ナビ : ミヒャエル・エンデ,大島 かおり みんなの声・通販 (ehonnavi.net)

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