GoogleやOpenAIに関連する用語がだいぶ混乱するのでまとめておく

Google Geminiが一般リリースされたことが話題になってますが、Gemini Ultraなのか、Gemini Advancedなのか、、
などの用語がだいぶ散らかってわかりづらいよな・・・

と思ったので、改めてChatGPT関連も含めてその辺りの用語を整理しておこうと思います。

出典:DALL-E 3

混乱の元はモデルの名前とサービスの名前が分かれていること

前提のところから整理していきます。
ぼくらが普段使っているのはOpenAIやGoogleといった企業が提供しているサービスです。

そのサービス(のインターフェース)を経由して、彼らが持っている生成AIのモデル(これをLLMと言います)にアクセスします。
OpenAIやGoogle、Microsoftといった企業群はなるべく自分たちの使っているサービスを認知してほしいので、このモデルに近いサービス名を付けます。
この辺りがややこしくなっている原因なのです。

モデル名

OpenAIが開発、提供しているモデルの名前

  • GPT-3.5 (言語モデル)

  • GPT-4 (言語モデル)

  • DALL-E 3(画像生成モデル)

  • Whisper (音声認識モデル)

Googleが開発、提供しているモデルの名前

  • Gemini Nano (言語モデル。スマホに入るくらい小さいもの)

  • Gemini Pro (中サイズの言語モデル)

  • Gemini Ultra (Googleが所有している最大の言語モデル)

Meta AI(MetaのAI研究部門)開発、提供しているモデルの名前

  • LLaMA (言語モデル)


サービス名

OpenAIがユーザーに提供しているサービス名

  • ChatGPT(チャットUIでGPTにアクセスできるサービスのこと)

  • ChatGPT Plus(ChatGPTの有料プランのこと。GPT-4を含めた高い性能のサービスにアクセスできる。)

Googleがユーザーに提供しているサービス名

  • Gemini Advanced(Gemini Ultraを利用することができる有料サービスのこと。)

  • Bard(Geminiにアクセスできるサービス名だったが、Gemini Advancedのリリースをきっかけに廃止された。)

Microsoftがユーザーに提供しているサービス名

  • Copilot Pro(Microsoftのサービスを介してOpenIAのGPT-4やDALL-E 3にアクセスができるMicrosoftによる有料サービス)

最後のところだけ補足しておくと、Microsoftは巨大企業ですが自前のモデルを積極的に拡大しておらず、OpenAIとパートナーシップを締結しています。

なので、Microsoftが提供するサービスであるCopilotやAzure OpenAI Serviceのサービスの裏側のモデルはGPT-4だったり、DALL-EといったOpenAIが所有している(提供している)モデルです。

いわゆる法人系GPTと言われるサービス群では、例えばエクサウィザーズ社が提供しているexaBaseもこの分け方ではサービス名に当たります。
彼らの用意するUIを通じて、こちらもOpenAIのモデルであるGPT-3.5やGPT-4にアクセスするわけです。

ということで、今日は用語の解説でした。
これを読めば、GPT-4が・・・とかGemini Advancedが・・・といった用語が出てきても安心です。

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