カジカとソイ

カジカとソイ

最近の記事

この2枚をそれぞれ聴いて

いやー、今回はなかなか難しいトピックを。青春時代に知り今の今まで僕の血肉になり続けているバンドのひとつ、Radioheadのデビューと2作目を聴いて思った事を徒然なるままに。 まずPablo Honeyを聴いて。確かに青い、青さはある。だけれどもなんだろう、この中にある若さ故の諦観やそこから発生するであろう逆説的な焦燥感。これが今に至るこの21年目に至るまで保ち続け、いや、もはや今もまだ僕を納得させるまで持つ強度。芸術の域にデビューから達していたと言わざるを得ない感覚には陥

    • ひとつの詩

      あなたを想う ここにいる僕が 夢現、どちらにいるかわからない だけれども 心にはあなたがいる 頭の中には まるでモバイルバッテリーのような 簡単な代物があって あなたはそれを毛嫌いする 僕は恐らく、いやほぼ絶対的に それを避けて通れない 2つの間には どうにもならない距離がある 僕ができることは ジャズの調べを聴きながら あなたを想うだけ そうして長い時が過ぎ あなたと僕は 溝を渡り始めたんだ あんなにも 分かり合えなかったのに あの時間を示す 懐中時計は 電池が切れてしま

      • 今朝の1枚

        Neil Young&Crazy Horse Life この1枚はニール・ヤングらしくもないと最初思った。フォークロックではなく、しっかりとロックなのである。その音像は確かに70年代のSSWに沿ってはいる。ただバリバリのジャキジャキなのだ。ドラムは空間を切り裂きベースは僕らのいる場所を支えギターが紡いだ音に乗りニール・ヤングが儚げに唄う。そこにあるものは何なのだろう。歌詞を紐解く事はしなかったが、恐らく地球とは、人生とは如何にあらんとしているのであろう。ニール・ヤングが当時思

        • レコードの僕に齎す影響

          僕は恐らく3年くらいアナログレコードを集めている。このご時世にレコードとははて?と思う方もいるだろう。ここでは音楽メディアとしてのレコードが僕に齎した影響をつらつらと書こうと思う。 まず第1に音楽を好きな自分をもっと好きになれた事だ。レコードは片面約20分前後。両面聴いても約45分前後で終わる。その間にBGMとしての作用も確かにあるが、しっかりと音楽に向き合う事が増えた。短時間集中と言うやつだ。その間、音楽を音楽として楽しむ自分が今までよりももっとそこにはいる気がする。漫然

        この2枚をそれぞれ聴いて

          明日が来る事、とは

          ここ最近思う事がある。 明日は誰にでもやってくるしそれに抗う事は出来ない。そして自分にはひとかどの人間になるには程遠いなにかがあり、僕はきっとどこかに生きるにおいて避けては通れない一里塚を通ってきてないんだな、と。恐らく生きるとは怠惰と熱情の狭間で揺り動かされるブランコみたいなもので、自らの図り知ることの出来ない、状態の揺らぎの中で選びとっていくものに違いない、と頓に思う。地球は、太陽系は、宇宙は止まらない。むしろスピードを速めながら拡がり続けていく。自分は何にもなれないと考

          明日が来る事、とは

          レコードプレーヤーを購入、音楽を楽しむ。

          実は、5月にレコードプレーヤーを買ってレコード収集を趣味にして音楽を楽しんでます。なかなかレトロな趣味だと思われがちですが、音が良いのがまず満足。そして30cm×30cmという大きさの中にあるロマンを感じ取って、音を必死に届けようとしてる人間の想いを感じると、音楽って偉大だなって思わざるを得ない。 ちなみに購入したプレーヤーはIONのAir LPという機種。安価だが、きちんと設備さえ整えれば満足できます。買って良かった。 ここで購入したレコードのなかでお気に入りを何点か。

          レコードプレーヤーを購入、音楽を楽しむ。

          自作の詩を貼る

          これはなかなか自分の中で色んな感情が渦巻いた時に出来た詩。自分を作った過去や人、未来に対する不安と希望、今の冴えない自分なんかを対比させて思い切りぶつけた感じ。 これは読んで字の如し。悲しみと儚さは今と未来の為に、という意図で書いた。 やはり自分には視点を俯瞰する必要があるなとまとめて思った。

          自作の詩を貼る

          最近聴いた音楽

          最近は偏りのある音楽を聴いている。気がする。Spotifyを解約し、AppleMusicに統一して音楽を楽しんでます。ではそんな中から最近聴いた音楽を。アルバムで紹介。 折坂悠太 平成 最近気鋭のSSW、日本語を載せる能力に長けている。この人の唄を聴くと、日本に居ることの良さと綻びを否が応でも感じる。自分もこんな感じになれたら。 七尾旅人 リトルメロディ 歌の力によって想像力を掻き立てると言ったらこの人。「サーカスナイト」や「湘南が遠くなっていく」の寂寞感はこの人にしか出

          最近聴いた音楽

          昨年末に購入した2枚のCDについて

          Mr.Children SOUNDTRACKS Mr.Children通算20枚目のオリジナルアルバム。この作品はタイアップが多く、最初発売が発表された時には、個人的に「どんな作品になるんだろう…期待と不安」が正直でした。が…そんな思いはどこ吹く風。素晴らしいの一言。近年稀に見る傑作になったと思います。1曲目のDANCING SHOESから10曲めのmemoriesまで、無駄はなくかつ色々な想いを想起させるものになってます。曲ごとには解説は控えますが、4人がテーマに据えた「死

          昨年末に購入した2枚のCDについて

          ふぉんたが亡くなって思った事

          2020年12月23日0時30分頃、愛猫のふぉんたが14歳と11ヶ月と3週間でその生に別れを告げ、天へと旅立ちました。亡くなった直後はその事実を受け入れられずにい、感情というものが何処かに行った感じでした。死を実感したのはペット葬儀屋に引き取られる時。「あ、これが永遠の別れなんだ…」となり、今まで溜め込んでいた感情が爆発して大号泣してしまいました。それからはなんだかふぉんたがいないはずなのに、ドアをまた体重で開けて部屋に入って来るんじゃないかと思ってドアを見たり、ふぉんたがい

          ふぉんたが亡くなって思った事

          最近聴いてる音楽10選

          1,玉置浩二 GRAND LOVE 大好きな玉置さんの98年のオリジナルアルバム。艶ややかな曲から静謐な曲、歌い上げて力強い曲までバラエティに富んだ作品。 2.嵐 All the BEST1999-2009 完璧に年末の流れに乗った感じ、明るくなりたい時に聴くと良いと思った。 3.Oasis Stop the Clocks オアシスのベスト盤、なかなか選曲がベスト盤にしては渋いよね、B面集に出てくるようなHalf The World Awayとかあるし。 4.New

          最近聴いてる音楽10選