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秀才の反抗

あまりデッキの中身を衆目に晒したくないし、デッキの解説などもっての他だ。
しかし、引き継ごうという輩が登場したので口伝ではなく文章化しておこうと思う。



初めに

このデッキは3~4年前には存在していたらしい。
しかし、デッキリストはどこにもないし、本当に都市伝説の様なデッキだった。
それを筆者がどうにか形にして、半年程の間、平日大会で回していた。

今の状況でいうなら「ギャラクシーカスケード」がライバルになるのか?
これを読んで「やってみよう!」と思う人がいるなら、少しでもチカラにはなりたいと思う。

その名は「スリヴァー」


見た目、禍々しい

勝ち方

①・・・モロフォンを場に出す。

これは「ソリン」「牛笛」で踏み倒して場に出す。
モロフォンは「多相」なので「吸血鬼」だし「ミノタウルス」でもあるので簡単。
場に出たときに宣言するクリーチャータイプは「スリヴァー」を宣言しよう。

②・・・初祖スリヴァーを出そう。
モロフォンの常在能力で「指定したタイプのコストの色マナを1つ軽減」がある。
初祖スリヴァーは「0マナ」で出せる。
後は続唱するだけだ。

③・・・斬雲スリヴァーを含めた20点分の打点を出そう!
まぁ、簡単な話だ。
何度も続唱してデッキのスリヴァーを出すだけなのだから。

負ける時は?

普通にカウンターされてとかは除く。

①・・続唱が外れる。
ハズレになるのは3種類
「暗黒の儀式」「ソリン」「牛笛」だ。

これが捲れて、手札に後続のスリヴァーが無いと、だいたい負け。
「むかしむかし」「嘘か真か」でスリヴァーが見つからない時も負け。
一応、場に「冬眠スリヴァー」が出てると能力で自身も戻せるのでハズレによる負けは無くなる。

②・・・カラカス&剣を鋤に
1~2ターンで決めたい理由が「除去」
モロフォンが倒されると連続で続唱が出来なくなるのだ。
レガシーの2マナ目は布告除去が増えるのでキツくなる。
ソープロは諦めるしかない、そういうデッキだ。
カラカスはOUT、この為に「不毛の大地」の採用すべきと思う。

名脇役

①・・「むかしむかし」
初手にあれば、キープ基準がちょっと軽くなる。
モロフォンを探したり、初祖スリヴァーを探す。
続唱でめくれても無駄にならない。
5枚も見てスリヴァーが無いハズがない(と信じるのだ!)

②・・・「嘘か真か」
まぁ、普通に考えたらもっと良いものあるハズだと考える。
でもねぇ・・
・コスト3以上(2マナスリヴァーで捲られない)
・手にカードが入る(相手が選ぶけど、最後はこっちが選べる)
・ハズレ札を墓地に間引ける
・意思の力のコストに充てれる
ほら、なんかベストっぽい。
※実はエルドレインで「遠見の儀式」というカードが出た。
4枚見て2枚を加えるカードだが「協約」が付いている。
牛笛を協約コストに充てると「8枚見て2枚加える」になるので好みの問題か?

③・・風乗りスリヴァー
これから続唱すると「不敬な教示者」にしか当たらない。
0マナデモチューにしか当たらないは最早、デモチュー6枚体制とも言える。
もちろん、意思の力のコストにもなる。

④・・・不敬な教示者
待機式デモチュー
初手にあれば3ターン後の展開を考えるキープも可能。
もちろん続唱から入れば最強のサーチカードでしかない。
モダホラの隠れた壊れカード

サイドプランを考える

このデッキはメインが完成されすぎてて、別のプランで勝つことが出来ない。
とはいえ、墓地を利用してるワケでもないし、一応はカウンターもある。
何より「MrD専用デッキ」なので対策など立てられてないのだ。
それは「初見で対応策を見つけられない」に繋がる。

実際、対応として取られた物は・・・

・真髄の針
ソリンを止めてきたので牛笛ルートで倒した(逆も然り)

・スレイベンの守護者、サリア
クリーチャーしか唱えてませんが??
という捲れ方で逃げ切った。

くらいなのだ。

とはいえ、筆者が回してた時代は「青赤デルバー」全盛期
カウンターがキツかった。
そこで取った手段は・・・
「沈黙」「防御の光網」だった。
これを消させてから動けばリスクは減る。
通ってしまえばやりたい放題だ。

後は、速度で負けるコンボの対策として、リアニ、ANT、スパイに向けて「精神壊しの罠」と「虚空の力戦」を入れた。

他のデッキが相手ならプレイング次第で負けることは少ないだろう。

サイドプランの裏技

一応、サイドに「ウルザの物語」を入れてある。
サーガトークンで殴るプランも取れなくはないと信じたい。


最後に

こういうデッキを使っていると「天才かよ!」と言われることがある。
他人が思いつかなかったり、他人と違うオリジナルデッキを握る身としてハッキリと公言しておきたい。

まったくもって「天才」では無い。

努力や見ている方向が違うだけで、やっていることは普通の人と変わらない。
デッキを組み立てて、実戦に出て、改善して。を繰り返しているだけだ。
他のプレイヤーより負けの回数は多いし、何より自分一人で考えてやっているから最適化まで時間がかかる。
そんなに色々な店舗を回ってバレないように出来るハズもないので、顔メタされツライ思いをし続けた。
それでも、歯を食いしばって、今の形まで持ってきたのだ。
表に出していないだけで、相応の努力も思考も積み重ねている。

「変なデッキ」と言われるのは仕方ない、事実なのだから。
でも「天才」は言われると申し訳ない気持ちになるし、自分の努力を否定
されている様で好きじゃない。

この記事を見てやってみようと思う人も居るかも知れない。
ぶっちゃけ、レガシーのデッキとしては価格が安いし、カードも手に入れやすい物が多いしね。
後続の方が発展させてくれたら嬉しいな。