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ちょっと演劇が好きになりました(蒲田行進曲、終演しました)

とっても久々のnoteでございます。
表題の通り、演劇の話を久々にしようと思います。

まずは何より、「#クロジカ蒲田」ご来場いただいた、ご関心をお持ちいただいた皆様、ありがとうございました。蒲田行進曲、マジでスッゲェ強度の脚本と演出で、途中どうなることかと思ったのですが、完走できたことに想像以上の達成感を覚えています。

とっても動いた殺陣、左上です。29歳サラリーマンよく跳んでいる、えらい。

ちなみに年末にお届けする配信動画、キャストごとの応援動画なるものもまだ販売中なので、是非に、是非に。


蒲田行進曲の話をする前に、
今年の演劇ですが、こんな感じでした。

  • 1月 gekidanU アトリエさよなら公演

  • 3月 肉汁サイドストーリー「 、恋をする」舞台監督
             「蒲田行進曲」のオーディションに受かる

  • 5月 gekidanU 劇場公演情報公開
        ポッキリくれよんズ×劇団美辞女「演劇」 舞台監督

  • 6月 gekidanU 解散発表

  • 10月 肉汁サイドストーリー『あ、無情』舞台監督

  • 11月 ポッキリくれよんズ「クロニクル」 舞台監督

  • 12月 クロジカ「蒲田行進曲」出演

今年はまあなんと言っても加入から7年続けていた劇団の解散でございまして、少なからず皆様に驚きを与えてしまったと思う(というか「解散のお知らせ」ツイートが100RT超えて初めて皆反響にびっくりした)ので、すみませんほんと…という気持ちを今更ながら表明させていただきます。
ただあくまで個人的にですが、「終われたこと」に対してはある程度の満足と言ったらアレですが、皆への感謝と共に今振り返るとよかったな、という心境です。

ただまあこう思えているのも、解散前に決まっていた「蒲田行進曲」への出演があったことが大きいのかなとは思っているので、巡り合わせに感謝感謝です。

舞台監督としても4本関わらせてもらって、いずれも充実した時間でした。
僕の生業はIT企業のマーケターなので、舞台監督はある種「副業」に近い感覚だと自分の中で置いてるのですが、昔から生業の感覚と舞台監督の感覚・上手くいくために重要なポイントって似通っているなぁと思っています。
生業が上手くいくほど舞台監督がこなせるようになり、舞台監督で感じたことが生業で活かせるようになっていて、不思議だけどとても素晴らしいことだなと感じています。
ちなみに最近結構出世しました蒲田の稽古直前にそうなってしまったので稽古期間ぶっちゃけめちゃくちゃ大変でしたし、本番後1週間がほんとに修羅だったのでもうあんまり記憶がないです。

今後も必要とされる場所がある限りは心身に鞭打って頑張りたいです。
ちなみに来年は何も決まってないです。出演も舞台監督も待ってるぜ!の気持ちです。

それで「蒲田行進曲」の話なのですが、最初から最後まで、今回はいつにも増して、『稽古場・芝居中で自分がどう存在できるか』ということに関して非常に高い意識で臨んでいたなぁと思いますし、それが上手くいった/受け入れられた現場で大変嬉しかった、というのが総括になります。

僕の長所はめちゃくちゃ冷めているというか、俯瞰が強くて妙に視野が広いことと自他ともに認める器用貧乏ぶり、あと謎の無尽蔵の体力だと思っています。
ただそれ故に劇団時代は何から何まで役割を背負って、いつしかそれに呑まれて「役割が喋ってる」みたいな感覚がとってもツラくて、辞められるもんなら辞めたい…と晩年はなってたんですが、「ヒガシナオキ」単体で考えた時には、それを上手にパッケージ化できれば必要としてもらえるのでは…というのを(こういうことをややこしく考えてしか役者ができないってほんと向いてないな〜、とは思いつつ)稽古開始前に考えてました。

そんな中で、今回は運良く舞台監督や演出やってた時の職能、段取り仕切り力的なものが活かせる場面が稽古場でも役中でもふんだんにあったり、コロコロ変わる役への小器用な対応であったり、あと自分が思ってるより意外とまだ体が覚えてた殺陣だったり、そういう要素にたまたま恵まれていたこともあり、充実した時間が過ごせたのではないかと思います。

と、今はそれっぽく語れていますが、本番に関してはとにかくもう必死でした。脚本に振り落とされ、打ち返されないようにあらゆる面で役者みんなで頑張る、みたいな感覚で、とにかくそれが楽しくてしょうがなかったです。
頭でっかちな僕は「頭空っぽでとにかく頑張る」みたいなことがあまり多くないのですが、今回はそれが随所にあった気がしていて、それもすごく嬉しかった。
僕が役者を続けている理由は、それが唯一と言っていいくらい僕の中でコントロール不能だからだと思っていて、だいたいのことだいたい上手くできちゃうことを誇りながら常に嫌気が差してる自分には、そういう体験はとても貴重なのだと思います。今回はそれを特に感じました。

そういうこともあり、タイトルの通り「ちょっと演劇好きになったなぁ」が今回の感想でした。
ちょっとかよ、と思われたかもですが、気づけばもう10年目になって、演劇よりも大事なものもたくさん増えていて、「楽しいから続けている」なんてここ2〜3年は言えなくなった中で、こういうことを思えるのは結構感動モノです。

それもこれも僕を受け入れてくれたクロジカのお二人、フジタさん、共演者スタッフの皆様、ご来場の皆様のおかげでございますので、とっても、非常にありがとうございます。これからも仲良くしてください。

ということで、社会人2〜3年目みたいにフルタイムで働きながら年間12本参加、みたいなアホみたいなことはもうできないですが、ほどよくほどよく今後も頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします&何かあればお声がけください。

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