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大津アレックスシネマ。

大津アレックスシネマが、本日2022年3月27日の上映を以て、閉館する。

実は昨晩に、「午前十時の映画祭12」のサイトを訪れて、2022年度の上映作品と、上映館を確認していたところ、
「滋賀県」がない!?となった。

実は、月に何度も大津アレックスシネマのホームページにアクセスしていたのにも関わらず、閉館のお知らせに全く気づいていなかったのだ。

閉館前日になんとか気づいた私は、最終日になんとしても映画を見に行こうと決め、観覧しに行った。

シネマの入り口には、過去の上映作品一覧や、たくさんのファンの方の手書きメッセージなどがたくさん飾られていた。

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私がこの映画館に通いだしたのは、丁度一年前くらいなので、ファン歴の浅い人間である。

私が見た作品は、すべて「午前十時の映画祭」の上映作品だ。
(ちゃんと午前10時から上映されているのも、コンセプトに則っているので、個人的には嬉しかった。)

平日の朝に見に行ったときの、人の少なさにびっくりしながらも、ひっそり営業をされている様子がとても好きだった。

この映画館では、ドリンク付きのポップコーンセットを注文すると、「緩衝材が底に入っています」という案内とともに、水色の側面に穴の空いたミニバスケットを渡される。

この瞬間が、「あぁ、大津アレックスシネマに来たぞ」と、毎回思わせてくれていた。

私の大津アレックスシネマの好きなところは、「午前十時の映画祭」のチケットを貰う際に、毎回次回上映作品についてスタッフさんが愛を込めて作成されたチラシを配布されていたことだ。

『ターミネーター』のチラシが一番愛が溢れており、見る気のなかった私が見に行く程に影響を受けた。 

『2001年宇宙の旅』を見に行ったときは、休憩時間になる直前は意識が宇宙に飛んでしまうかもしれないというくらい、絶妙な椅子の角度には悩まされた思い出もある。

今朝は、『グラディエーター』(2000)を観覧した。

日曜日だからか、最終日だからか、春休みだからか…観客が意外と入っており、少し驚いた。

それと同時に、皆この映画館が好きだった人なのかなと、想像すると嬉しくなった。

上映終了後、おそらく支配人さんのような方が、出口で見送って下さった。

少し泣きそうになった。


今回の閉館は、マイ映画館としてこれからも利用したかったこともあり、非常に残念で寂しい。

またいつか、このようなアットホームな映画館にめぐり逢いたい。

大津アレックスシネマの皆様、お世話になりました。

ありがとうございました。

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