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Green Talk 64 : コンビニから始まる循環利用

最近の、い・ろ・は・すという水のコマーシャルを見られた方はいらっしゃるでしょうか。利用しているペットボトル、今までは35%のリサイクル率だったのが100%リサイクル素材となったそうです。

マイボトルの生活ですが、買う時があったら、こちらの商品を選ぶ選択肢におこうとおもいました。
軟水ですし、飲みやすいですし、以前選んでもいました。手軽に買えるコンビニにあることもあり、コマーシャルを見ていいなと素直に思っています。

このGreen Talkを始めてから、ペットボトル含むプラスチック製品のリサイクルについて、パタンがあるなと感じています。おもに3つを私の生活では見ることができます。

1. 正しく回収されて燃料などに利用される
2. 正しく回収されて新しい製品になる
3. 正しく回収されて同様の製品になる

正しく回収されて燃料などになるパタン。本当に今年の冬はお世話になりっぱなし、暖房をつけることもなく生活できたfashyという湯たんぽ。その行方の時に書きました、サーマルリサイクルという廃プラスチックを燃焼させることによりエネルギーを回収する方法です。最後にもう1回、何かの役に立つというやり方です。

2番目の新しい製品になるというものですが、先日記載した、AVEDAの容器を回収しプランターが作られるものなどは、最低でももう1回プラスチック製品として世の中で利用され、1の適切な処理によってもう1回、エネルギーに変換される形になります。
また、先日上げたECOALF。古くなった漁網や漁で引っかかったペットボトルなどが洋服になるというアップサイクルと呼ばれるものです。
わたしが直接リサイクルの回収対象にしたものがそれになるわけではないのですが、商品を購入することで彼らの循環を支持することになります。ECOALFだと対象のTシャツの販売価格の10%がその活動を行う財団に寄付されるとのこと。また、洋服なので、必要なくなった場合は古着市場などで誰かの手にわたり、引き続き、着ていただくこともできます。

そして、今回のい・ろ・は・すは、3番目で、循環利用というものです。
使用済みペットボトルをリサイクルし、また同じペットボトルへ生まれ変わらせるものになります。い・ろ・は・すの場合は、いろはす to いろはすではなくて、ボトル to ボトルなので、コカ・コーラ社が自社のリサイクルセンターに入ったもので実施するそうです。
ですから、これも私が直接自分が飲んだペットボトルを循環利用対象にできるわけではないのですが、その活動を支持する意味で、購入することはできるとおもいます。
先日、日本ではまだリサイクルのフローがなかったので選ばなかった歯ブラシのPreserveは、アイスのカップから作るパタンと同時に、回収した歯ブラシから歯ブラシを作る Preseve to Preserveの循環利用をしていました。この場合は、そのものを回収するフローに個人が直接かかわることができます。

これを書き出していて、ふと、リサイクルは日本でどう位置付けられているのか気になり調べてみたら、こちらのコラムにたどり着きました。素人の私でもとても読みやすいものになっています。

冒頭に2013年のOECD加盟国の中の34か国でリサイクル率を比較したものがあり、日本は、19%と下から5番目、一方、「焼却とエネルギー回収」についてはダントツの1位で71%だそうです。その「焼却とエネルギー回収」が1番目に上げたサーマルリサイクルが入るそう。

同時に、この統計の各国のリサイクル率の分母と分子に入れる対象は国により違ったり、日本でダントツの数値の高い「燃焼とエネルギー回収」はまだ使われているものも焼却されているかもしれない点、多少の注意をしながら見る必要があると言うことも書かれていました。


これを見るとやはり、可能な限りプラスチックを選ばない、ということは最初におこうと改めて思います。

同時に、それでも選んだプラスチックをどう扱うのかについて、サーマルリサイクルになるだけではとどまらない、上であげた2番目3番目の選択肢が選べる環境にいるのであれば、そちらを利用しようと思っています。
もちろん、まだまだ日々は自治体の資源プラスチック回収に委ねるところも大きいです。それらはベールという形になり再生工場にて、主に2番目になっているという自治体報告書は目にしています。

これだけの選択肢が自分の生活に来たのは、ほんの10年くらいのことだと感じています。Green Talkを始めてゴミ観察をした時に、ふと、資源プラスチックを住んでいる自治体が始めたのは、10年ちょっと前だったなと思い出しました。
それだけ取り組むべきこととして、急速に進んでいるのかもしれません。

選択肢が増えてきている今だからこそ、企業や自治体の行っていることを”知る”ことで、自分の生活様式にあった”できる”ことを見つけておく。

その、できるに、新たな石油から作るペットボトルではなくリサイクルされたボトルを利用した、い・ろ・は・すのような製品を選ぶ。
これも選択の1つです。