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Green Talk 146 : 改めて考えてみる - なぜコンポストを"続けて"いるのか

夕飯を終えて、無心になることがしたくなり。
そうだ!と、キット到着を楽しみにしているリップ作りの、今、家でできることをしていました。

自宅のリップケースが再利用するために、頂いた判断基準や方法に従い、いつもコスメ系の外側を拭くのに利用しているJMのサニタイザーを使い、リップケースを使える状態にしました。

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大概の工程は、いつもやっている化粧品の処理と変わらないため、「化粧品/リップは可燃ゴミで」などと呟きながらやっていたのですが、ほんの数年前、私はこんなこともしていなかったなあ、とも思いました。

海外出張のときは、あーもう忘れたから現地で買えばいいや、とか。ドラックストアやコンビニも大活用していました。あ、可愛いとか、あ、今日持ってきてないけどこの色やっぱりつけたい、とか。
あるのに、手元にないから、買う。気づいたら増えている。

忙しい日々の中でしかたなかったともいえますし、一方で、数ヶ月もスーツケース1つで生活をしている中で、実は、「そんなにものはいらない」ということは、今振り返ると同時に本当は得られていたことなのではないかなとも思いました。考えてないと通り過ぎてしまいますね、やっぱり。

少し横道にそれましたが、そんな私が、化粧品1つとってもこのように行動が変わった・ないしはその加速を一気にさせてくれたものの1つはLFCコンポストという製品を使ったことにあります。
ですが、実は当初、私の中では、コンポストは優先順位の一番低いものでもあったのです。

それでもやってみて、そして実際にされている周りにも増えて、またnoteでも皆さんの体験を読ませていただいて。
もちろんLFCコンポストの方も助けてくださいますが、それぞれの皆さんのコンポストを起点とした”行動の変容”って、誰かにやれと言われてできることでもないな、ああそういうことがあったのだな、と、共感を持って感じることができる。凄いことが起きているなと改めて思っているのです。

そこで、今、コンポスト3号まできている私に起きた、気持ちの変化/意識の変化は一度、Green Talk 127で書き留めましたが。コンポストやり始めてから知った、特に生ゴミについての知識の変化/得たものを少しまとめておこうと思います。そして、改めてそれを見つめると、「やりつづける」気持ちをより強くするものにもなり得るなと思っています。

かなり長めになりますので、ご興味のある方はぜひ見てみてください。

最後に。
これは、あくまで対象が生ゴミであること、燃やせるゴミの削減をもとにしたお話です。

この話を人に伝えると、よく「え、他の問題もあるよね。電気とかCO2排出で問題だよね。そちらの方がゴミより大きいよね。」という声などをいただきます。確かにその通りです。ですが、その時点で、もとにするものがCO2排出に変わっているんですよね。

また、重視することに、インパクトの大きさという視点で物事を見るのも1つあります。それと同時に、自分の生活圏内でできる範囲や持ちうる資源や状況のもとにできうることをやるという視点も1つあると思うのです。そしてそれらは分断することなくつながっている話。

個別の論点と全体に関わる論点が混在しやすいサステナビリティのお話です。私もたまに混乱します。
その度に、今回の本質はなに、当事者は誰、と問いながら、再度見直して。
必要ならその本質や当事者に立ち戻ったり、または納得してその対象を変えるということこが、持続可能なこと、発展は進化を生み出すと、私は思っています。



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1.  生ゴミ処理機には助成金制度が全国にあります

住宅・不動産情報の方がまとめられているのですが、出産と子育ての給付金と並列して、助成金制度も全国に存在するということがわかります。

東京ですと、助成金額やそのパーセンテージは様々ですが、26の区や市が導入をしているそうです。

2.  助成金の理由は家庭ゴミの3- 4割程度が生ゴミであることに起因します
多くの自治体の、助成金制度の公式ページには、「燃やせるごみの減量としての生ゴミの削減」ということが書かれています。
家庭ゴミの半数と書かれる自治体もあれば、実際の昨年度などの実績を持って説明されている自治体もあります。ぜひ、ご自分の自治体の公式情報を見ていただけたらと思います。

また、取り入れている自治体も、コンポストによる資源化と同時に、食べ物自体のロスにも気を付ける=リサイクルより前に減らす=Reduceも言及されているところも多く見受けられました。そこも重要ですよね。私はコンポストを始めてからこちらにもより意識が向くようになりました。

一方で、取り入れていない自治体に目をやると、取り入れていない理由は様々で、生かしきれていないので断念した、地域性を考えると堆肥化したものを生かせる住宅事情ではないなどが書かれておりました。
ですが、まったく、削減の活動が0ではなく、削減化のための策、例えば、集合での堆肥化(自治体が回収して堆肥にする)や、水分を切ってから生ゴミを捨てる、という活動などを取られてる自治体もあるのです。

生ゴミの行く道が、1. 焼却か 2.自治体による資源化か、3.コンポストか、という3つだと知ることができました。この3つにどれくらいの配分で言っているかはとても興味深いところですが、データは見つからず。
ですが、その配分が今は焼却によっていて、それが変わることによる変化もあるはずだと思っています。

3.  生ゴミの主な構成要素は水分です
上にも書いたのですが、水分を切って生ゴミを捨てる、これはかなり大きな効果があります。東京の港区の事例ですが、生ごみの約7割から8割が水分であることと、水を切ることで、約3%から約25%と幅がありますが、その重量は減るということ。コンポストをしなくても、本来の目的「燃やせるゴミの減量」ができるということです。



4.  生ゴミの水分は焼却処理の時に大きな力を必要とする原因になります

ゴミに興味を持ち始めてから目に入ることになった、清掃員芸人マシンガンズの滝沢さんも、こうおっしゃっていました。

”生ごみの80%は水分で、そのまま焼却炉に入れると火の温度を下げてしまうため、生ごみは水気を切って出すのが正解”

こちらの記事からの引用になります。確かに!薪をしたりする時に、水分が残っている木が本当に燃えない。。身近にもそれを知る術はあるのですが、それを焼却炉がつながらなかった。

京都込み減量推進会議では、生ゴミの焼却時に出る熱エネルギーを回収しているのですが、水分があると、それを蒸発させることにエネルギーを使い回収効率が下がるとも書かれていました。

焼却炉自体の知識がとても浅いので言葉にするのは少し早いと思いますが恐れずにいうと。有識者の皆さんの言葉を反転すると、「水分を切れば、焼却炉の効率が上がり、これまでより少ない費用で利用できたりするのではないか/より良い予算の使い方ができるのではないか」ということ、それに対して私は希望を持っていたりしているのです。