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Green Talk 133 : ビッグ・リトル・ファームという映画 - 心地よい不調和

マスクをつけて、消毒薬を持って。
どうしても見に行きたい映画を観に行きました。ビッグ・リトル・ファーム。

本当に、観てよかった。

実際の映画の題名は、The Biggest Little Farmで、カリフォルニア州のロサンゼルスから車で約1時間ほどの場所に、Apricot Lake Farmsという農場を始めた、映像作家さんと料理家のお二人の8年間の記録映画です。

きっかけは、カリフォルニア州で、100頭以上の犬を飼っていた女性の犬が、行政で処分されることになり、その家でみた犬の中の1匹に、映像作家の彼が惹かれ、連れて帰ってきたことからです。素敵な目をもつ賢い犬なのですが、どうしても彼らが仕事に出たら吠え続けてしまう。どんなことをしても、何度引っ越してもだめで、追い出されてしまう。

そこで、以前から、シェフだった彼女が考えていた、伝統農法の農場という夢を叶えてしまおう、と友人たちから資金を募り、200エーカーという広大な農場をスタートされます。
そこに、畑に野菜や果実をうえ、牛や鶏などもと、考えているのですが、ついた先では、まず、土が死んでいて、ため池にも水がない。
そこで、伝統農法で有名な、アランという方を招いて、この場所をつくっていくということからこの農園はスタートします。

アランは、「答えは自然が教えてくれる」と、自然の理解と共生を基本に置いていて、そうすると、こう言うことが起こります。彼らの農場のインスタグラムです。もうしょっちゅう。


この状態とどう共生するのか。
是非映画を見ていただきたいので、あまり中身をお話ししませんが、いくつか印象的な言葉をいくつか。

・多様性は自己制御も持ち合わせている
・いつか帳尻が合う
・まずは観察してみること、コントロールではなくて力を借りること
・共存とは強制しない繊細なダンス

実は大事なことが隠されているとか、商品の不透明さが信じられない、という、何かを責めたり陰謀説のような捉え方をすること。Aはダメ、Bはいい、ということをある側面だけで言葉にすることが、個人的に、私は苦手です。
本当にそう言うことが世の中にあるの、かもしれませんが、こうありたいなと言う自分の言葉と行動こそが、陰謀や偏ったことに囚われない方法だとも思っています。

その意味で、この映画では、何が悪いとか、何がいいとか、そういう判断はあまりありません。
ただただ、そのままを、見ることができます。本当に。
いつか、帳尻があう。それが自然。