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豆腐屋のひとり言 大盛り考

「蕎麦、大盛りでね!」「あいよっ!」
大盛り、心躍る響きである。
齢六十にせまっても、いまだに蕎麦屋へ行くと大盛りをたのむ。
大体が通常の一人前が少なすぎる。生来の麺食いとしては蕎麦はたっぷり食べたいのである。

初めて行く蕎麦屋で大盛りをたのむと「えっ、これで?」という量の時がある。
蕎麦の一人前は店によってまちまちで、これで大盛りですと出されたら客は黙って頂くしかない。
かと思えば、とんでもない大盛りが出てくることもある。
京都の一乗寺の蕎麦屋など大盛りを頼むと、かき氷か仏さんのご飯かと思うようなのが出てきて度肝を抜かれる。

今日行った蕎麦屋で、いつものように天ざる定食蕎麦大盛りを頼み出てきたのがこれ。
ちょっとビックリ🫢
いや、食べたけどね。5時間経っても胃が重たいまま。

大盛りを卒業するのも近いのかと、何やら寂しいような気持ちになった豆腐屋のひとり言

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