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【旅打ち】姫路競馬_2023年1月

約23年ぶりに姫路へ…

ワタシの一番の趣味とも言える旅打ち(競馬×旅行)ですが、そういえば2022年11月のソウル競馬場訪問記から記事追加が滞っていました…

実は2022年12月に中京と高知には行ったのですが、中京は日帰りであまり大したネタも仕入れることができず記事化するには面白くないと思ったのと、高知は2022年10月にも二度行っており、そこから特に目新しい内容も無かったためこちらも記事化は見送った次第。

そんなこんなで年が明けた中、2023年一発目の旅打ちは姫路競馬場へ行くことにしました。

ワタシがいま住んでいるのは尼崎市。よって園田競馬場には数えきれないほど行っていますが、生まれも育ちも兵庫県であり人生の4分の3を兵庫県民として過ごしてきながら姫路競馬場に行ったのは2000年8月のわずか一回だけ

兵庫競馬は園田と姫路の2場で開催されていることは皆さまよくご存じかと思いますが、兵庫県競馬はよく「園田競馬」と表現されるほど、姫路はマイナーな存在。

岩手競馬にも盛岡・水沢の2場がありますが、あちらは5か月間ずつ半々の開催(1~2月は冬季休催)であるのに対し、兵庫は園田10か月+姫路2か月ということで、実質的に兵庫競馬=園田競馬となっているのは認めざるを得ません。しかも姫路は2012年7月から2020年1月まで7年半も休止されていました。よく復活できたものです。

このように復活を果たした兵庫競馬2場体制のもと、園田とは少し異なるコース形態が面白さを生み出している姫路がもっと注目されてほしいなと思う今日この頃ですが、その割には現地へ全く行けていなかったのでそれが気掛かりでした。今回約23年ぶりにようやく行く機会を得てホッとしています。

とは言え、姫路へ”旅打ち”といってもただの県内移動。しかも姫路まではJR西日本が誇る新快速が最高速度130km/hで爆走しており、大阪からだと1時間ほどで運んでくれます。よって以下「1日目」とは書いていますが今回は日帰りです。


1日目/2023年1月18日(水)

この日午前中は大阪市内で用事があったのでそれを済ませ、JR大阪駅12:15発の新快速で姫路に向かいます。13:19に姫路駅到着。

まずは駅そば

大阪市内で昼食を済ませてから行くという案もありましたが、せっかく姫路に行くのであれば腹を空かせたいところ。というのも、姫路にはご当地グルメの駅そばがあるからです。

この駅そば、和風だしに中華麺が入っているものですが、これがなんともまぁウマい!

この組み合わせになった背景としては戦後の食糧事情があるようですが、そのあたりは駅そば屋を運営しているまねき食品さんのサイトに詳述されていますので、ご興味のある方はそちらへどうぞ。

姫路競馬場へのアクセス

姫路競馬場は姫路駅から4kmほど離れていますので歩くにはちょっと厳しい距離ですが、ちゃんと無料バスが運行されています。バス時刻表は公式サイトにあるのですが、何故かPC版だと「場内掲示をご確認ください」としか書いてありません。

「そこに行きたいのに、そこに行かないとバス時刻が分からない」という訳分からない状況ですが、何故かスマホ版には掲載されていますのでご安心ください(下記リンク先はスマホ版です)。

いつ開いても「1/20(木)」という日付が入っていますが、
増便はあっても減便は無いと思いますので、気にしなくて良いでしょう。

ちなみに競馬場行き13時半の最終を逃してしまったり、午前中に早々と資金が尽きて早期撤退を余儀なくされる場合は、有料にはなりますが神姫バスが「姫路競馬場前」バス停と姫路駅北口の間を高頻度(最低でも10分に1本)で結んでいますので、そちらの利用もアリです。

https://navi.shinkibus.jp/snk
画像クリックでも検索サイトに別ウィンドウで遷移します

そして、実はさらにもう一つのアクセス方法があります。JR播但線です。

1時間に2本ほどしかありませんが姫路駅から播但線に乗って2駅目の野里駅で降りれば、そこからは徒歩10分ほどです。

ワタシは今回、駅そばを食べた関係で13時半の無料バス最終便を逃してしまったのと、播但線は乗ったことが無かったので野里までJRで行くことにしました。

立派な高架の下にこじんまりとした駅舎がある、変わった駅です

野里駅からはヴィーナスタウン花北というデカいレジャー施設やイオンが並んでいる道を西進し、白国交差点で左折するとすぐに姫路競馬場です。

バスロータリーがデカくてビビる。
ちなみに有料バスの乗り場はここではなく、目の前の野里街道沿いです。

姫路競馬場に到着

約23年ぶりの姫路競馬場に到着。なんとなくですが前回来た時の記憶が蘇ってきました。園田とはまた違った作りで、こちらの方が広くて立派にも感じます。

この角度から見ると高知競馬場にも少し似ています
土日はウインズ姫路として大活躍
1Fはいかにも昔ながらの鉄火場感
吹き抜けのところには昔ながらの石油ストーブ
しかし2Fは内装もキレイで、少し園田にも似ています
砂地のパドックに手書きの掲示板
書体が独特過ぎて少し読みにくいかも(特に7番)

今回は昼からの訪問につき5レース(8~12R)しかありませんが、着いたばかりで8Rはまともに予想できていません。しかし何も買わずレースだけ観るというのもアレですので、とりあえず締切時間が迫っていた中、名前だけで甘~い馬券を購入。

9Rも甘~い名前がありましたので、セットで購入

単勝17.0倍・5番人気の⑨スイートチョコ。まぁ名前だけで買ったので「ハズレ馬券コレクション」入りかなと思いながら観ていたところ、なんと大外から末脚炸裂で1着に!おぉ、いきなりグルメ資金ができたぞ!

ということで、野里駅から歩いてきてちょっと体が冷えたこともあり、さっき駅そばを食べたばかりだけど食堂で熱燗とおでんをチョイス。

入場門を入ってすぐ左手にある食堂
店は半分ぐらいしか開いてませんでした
連勝屋さんをチョイス
熱燗ではなくぬる燗でしたが、コップ酒というのがポイント高し。
生姜醤油がかかった姫路おでんもウマかったです。

この食堂の中にもモニターが多数ありますので、一杯引っ掛けながら次の9Rを観戦。さすがに⑤マッチャパフェは着外に沈みましたが、久しぶりの昼酒&競馬はなかなか良いものです。

姫路競馬場は観戦しやすい

残り3レースはスタンドから観戦。8Rの時点で気付いていたのですが、なんか馬場もビジョンも見やすいのです、ここは。

ちょっと写真だと伝えきれないですが、肉眼だとものすごく見やすいのです
ビジョンや5号馬あたりを拡大してみます

上の写真・5号馬付近にいる方にフォーカスしますと、外ラチがお腹のあたりの高さになっているのが分かります。つまり、外ラチ沿いの砂被りが高くなっているのです。

これに対し園田の砂被りは馬場と同じぐらいの高さで、身長175cmのワタシでも外ラチが胸の高さまで来てしまいます。よって、間近で撮影すると外ラチが映り込んでしまうのですよね。

とりあえずウケの良さそうな今村聖奈Jの写真を実例として
(2022年9月8日 園田8R ヤングジョッキーズシリーズTR第1戦)

あと、スタンドから馬場に向けての傾斜角度もかなりあって、後方からだとますます馬場を見下ろす形になります。

このつま先下がりの傾斜が結構キツいのです

それからもう一つ、ビジョン(大型映像装置)です。姫路は内馬場が無いためビジョンの設置場所がスタンド寄りになり、そのおかげで随分と大きく見えます。

姫路のビジョン
園田のビジョン

上の写真2枚は共に砂被りから撮影しました。内ラチがほぼ同じ大きさに見えますし、園田・姫路の幅員は共に20mですので等距離からビジョンを撮影できているかと思いますが、園田と姫路でこんなに見え方が異なります。

単純にビジョンのサイズが異なるのではないか?とも思いましたが、目測ながら姫路のビジョン幅は10mほどのように見えますし、園田もビジョン全体幅としては10.75mですので、大差は無いと思います。

ちなみに園田のビジョンは更新・置き換え工事中で、外枠幅はそのままにベゼルを薄くして拡大し、より高輝度なものとなるようです。メンテナンスのことも考えるとますます姫路と同じような規格になるのでしょうね。

http://www.sonoda-himeji.jp/news/detail.html?id=ivTwxo より
工事中の写真(2023年2月2日撮影)

意外といいぞ、姫路競馬場

ここまで構造やビジョンのことなどにも触れましたが、そもそもとして姫路の馬場内側は砂厚があるのでそこを避けるべく、結構大回り(外ラチ沿い)で走ってきます。それもありますのでますます迫力を感じましたし、生で観戦するなら姫路も面白いな、と思わされた一日でした。駅そばや姫路おでんといったご当地グルメも楽しめますので。

しかしながら・・・と言いますか、やはり中継で観る分には逃げ・先行の行ったもの勝ちで配当も堅め、少々物足りなさを感じる姫路でもありますので、究極的には左回り化でもっとエキサイティングな競馬場になってほしいとも思います。(左回り化に関する過去記事のリンクを貼っておきます)

以上、最後に贅沢な希望も述べながら、恐らく地方競馬の中では最もマイナーな姫路競馬場の魅力発信と、自らの認識や興味が向上して良かったなーという記事でした。ここまでお付き合い頂きありがとうございました。

姫路駅から真正面に見えるものは・・・
播磨民の誇り・姫路城です!
(ワタシは明石市出身ですので播磨愛は永遠です)


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