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【旅打ち】門別・函館競馬_2022年6月

地方競馬全15場訪問の完全制覇を目指す上で、やはりラスボスになるのが北海道に所在する競馬場。

帯広は土日開催なので好都合ですが、如何せんばんえい競馬なのでなかなか食指が動きません(過去に北見と岩見沢には行ったことがあります)。

そして門別ですが、基本的に火水木という週のど真ん中の開催。土日が休みという労働パターンの人々にとってはハードルが高いものがあります。まぁ、それを言い出すと岩手・金沢・高知・佐賀を除いては全て平日開催が基本ですのでどこも行きにくくはなるのですが。

そのような中、木曜出発・日曜帰着のパターンで何とか訪問してきたのが、ちょっと時間は遡りますが本年6月の門別・函館遠征です。

1日目/2022年6月16日(木)

今日のスタートは関西空港。いつもは家からタクシーで10分の伊丹空港ですが、今回はJALマイルを使った無料航空券ですのでそんな伊丹発という好条件の便は取ることができず、当然のことながら取りやすい方の関西発。

とは言え、梅田からバス1本・50分で行けますし、コロナ前は韓国・台湾といった近距離の海外出張が多かったので、むしろ馴染みがあるのは関西空港。午前9:20発のJL2501便でひとっ飛びです。

いきなり温泉

新千歳空港には定刻通り11:10の到着。そこからレンタカー屋の送迎バスに乗って10分ほどでニコニコレンタカー新千歳空港店に到着です。最近はよく旅先でニコニコレンタカーのお世話になっているのですが、その魅力は何といってもその安さ。今回はリッターカーの30時間利用で料金は約6500円。

門別競馬場には道南バスの高速ペガサス号でも行けるのですが、そのためには一旦札幌市内に向かわなければならないこと、そしてバス料金が片道3000円近くするので、手間と費用を考えるとこのニコニコレンタカーのコスパの高さは最高です。

車を走らせてから1時間弱でもう日高町に入りましたが、さすがにまだ門別競馬場に行くには早すぎるので、到着早々ではありますが門別温泉とねっこの湯でひとっ風呂浴びることにしました。

小雨模様でどんよりとしているのが残念

別に温泉巡りが趣味という訳でもないのですが、この2~3年の間はコロ助もあって温泉に入れなかったので、久しぶりに行ってみようかと思った次第。

平日昼間でガラガラの温泉。露天風呂やサウナなどを目一杯に楽しむことができました。タオルは自分で用意する必要がありますが(中の売店にも売っています)、入浴料は500円と安い!ここはなかなかのオススメです。

門別競馬場

温泉を出ると時刻は14時ちょうど。そこから車を15分ほど走らせると門別競馬場に到着です。ついにラスボス攻略!!

入場口からスタンドに向かう途中で。
なんかもういきなり北海道らしさがあってオシャレ。
パドックと観客との距離が異様に近い
どこの地方競馬場にもない、何か開放的なものを感じます
スタンドの小ささで有名ですが、手前のポラリス☆スタンドができたので
旧スタンドと合わせれば船橋や名古屋(弥富)より大きいかも
ポラリス☆スタンドの内部

時刻はもう14時半になりますので「いずみ食堂」の山菜えび天そばで遅めの昼食。そばだけは東日本の濃いつゆの方が絶対においしいと思います。(写真撮り忘れたのでリンク貼ります)

キセキノテイオー

そうこうしているうちに1R発走時刻が迫ってきました。

あまり普段から門別競馬は観ていませんので出走馬のことはよく分かりませんが、この日1Rの1枠1番はキセキノテイオー。あの、7歳で競走馬デビューして話題になった、現役唯一のトウカイテイオー産駒です。

今日のお目当てはこの馬でした

まぁこの馬を走らせることに賛否両論があることは承知していますが、競走馬として走る以上は全力で応援です。・・・とは言え、さすがにまともな馬券は買えないので恐らく記念馬券化するであろう単勝100円だけ。

レース結果は・・・やはり記念馬券と化しました。というか、1頭だけ異次元のレベルで道中まともについていけてないですし、頑張っている馬には申し訳無いのですが正直この先勝つのは難しいであろうと思わされた内容。年齢も年齢ですし。

結局、この記事を書いている時点でもあの時のレースが最後(その後タイムオーバーで7月7日まで出走停止処分)。まだNARのデータベースでは現役扱いになっていますが、血を残すのが目的であればもう種牡馬入りさせても良いのでは?と言うのがワタシの感想です。

オマタセシマシタ

実は今日のメインレースは北海優駿。なので随分と人が多いなぁと思っていたのですが、多いのにはもう一つ理由がありました。ジャングルポケット・斉藤慎二氏の所有馬であるオマタセシマシタが6R新馬戦に登場するからです。

ミーハーなので来場していた斉藤オーナーをちゃっかりと撮影
ミーハーなのでオマタセシマシタをちゃっかりと撮影

この馬も随分人気していましたが、結果は6着。その後掲示板には2回載っているものの、現時点でまだ未勝利です。今年の門別は11月11日が最終開催につき、今期は残り1戦といったところでしょうか。来春まで休むのかどうかは知りませんが、門別で入着できるレベルなら他場に移籍してもそこそこ走りそうな気はしますので、今後の動向に注目です。

やはり北海道は寒い

その6Rあたりから雨脚が強くなってきました。気象データによると当日の日高地方は最低気温13度だったそうですが、体感温度はもっと低いはず。ワタシが今日出発した関西は同20度なので、当然服装は長袖シャツ+下に半袖の完全な春の装い。でも、それだとムチャクチャ寒い!

周りの地元民を見回すと、上は最低3枚は着ているというか、晩秋ぐらいの服装。もう6月中旬なので完全に油断というか「北海道は寒い」ということをすっかり失念していました。

もうガタガタと震えが来るレベルでしたし、馬券は基本どこに行ってもネット購入しているので、7Rが終わった18時半頃にとっとと撤収することにしました。北海優駿はホテルでネット購入&観戦すればいいや。

今宵の宿は門別競馬場から最も近い富川シティホテル

ここの次に近いホテルはもう30km以上離れた静内や苫小牧になりますので、この立地条件で選ぶのはある意味必然かとも思いますが、如何せん競合が少ないので値段はなかなかの強気設定です。ワタシの時は1泊6050円(税込)でしたが、他の土地なら4000円台のハード・ソフトといったところでしょう。まぁこれは需要と供給のバランスなので仕方無いですけどね。

ちなみに2022年6月20日付で楽天トラベルのクチコミ投稿しているヤツがワタシです。(どうでもいいですが。決してディスってはいません!)

2日目/2022年6月17日(金)

昨日は雨が降って寒い気候でしたが、一夜明けて天候は晴れ。湿度低めで実にザ・北海道な快適な気候です。

優駿メモリアルパーク

せっかく馬産地に来ているので、今日は静内や新冠を巡ろうかと。とは言え、まだ繁殖シーズンも残っていますし、このコロ助下での牧場訪問を受け入れていないところも多々存在。まぁ今日は生きている馬より過去の功労馬の軌跡・蹄跡みたいなものを辿っていくことにします。

ホテルを出てから1時間弱で着いたのは、優駿メモリアルパーク。実はここ、20年前に一度来ています。当時はまだCBスタッドでしたが、その時の主目的はナリタブライアンのお墓参りでした。

今回、あいにくコロ助により優駿記念館は閉館中でしたが、各馬の墓標(本当のお墓でなく馬魂碑かも知れませんが)は自由に観ることができます。

オグリキャップ推しの看板
仔馬もいるし夫婦&親子の図かと思ったら、
オグリキャップ&マヤノトップガンの野郎同士
あいにく2週間違いで閉館中だった優駿記念館
赤丸で囲んだところがナリタブライアンのお墓
20年前の写真を引っ張り出してきました
墓標(馬魂碑?)
ウマ娘化されているものを取り上げます。まずはユキノビジン
お笑い芸人・恋さんが最愛のヤエノムテキ
不屈の馬、キングヘイロー
ナリタブライアン・サクラローレルと死闘を演じたマヤノトップガン
オグリキャップはなんか別格の造り

桜舞馬公園(オーマイホースパーク)

お墓には直接再訪できなかったけど、ナリタブライアンへの再墓参ができて満足です。さぁ、次は車を20分ほど走らせて桜舞馬公園へ移動です。

途中、二十間道路を通って。桜の季節にも来てみたい
桜舞馬公園に到着!

この公園には夏場だけ稼働している牧場見学案内所があり、そこで手続きすればすぐ近くのレックススタッドやアロースタッドの見学が可能なようです。レックススタッドにはエイシンフラッシュやマツリダゴッホがいますが、このブログ記事によると早くもマカヒキまで見れるようです。

今回のワタシは先述の通り、まだ馬の見学には適していないタイミングでしたので、桜舞馬公園に建てられている数々の功労馬顕彰碑や馬魂碑を見て回ります。

テスコボーイ像。実馬サイズとのこと
ピカピカで自分が写りこんでしまうため、あえてヘンな角度から撮影
ここもウマ娘系の馬魂碑をピックアップ。まずはメジロライアン
リアルには知らないけどサクラチヨノオー
オグリキャップのライバル・タマモクロス
大怪我から大復活のサクラローレル

道の駅 サラブレッドロード新冠

他に誰も来ない中、じっくりと時間をかけて功労碑や馬魂碑を見た後は、道の駅 サラブレッドロード新冠へ移動。桜舞馬公園からは車で20分ほどです。

途中に良い景色があったので思わずパチリと
道の駅に着いた頃には少し汗ばむぐらいの良い天気に
ここは墓標や馬魂碑ではなく、記念碑です
サイレンススズカの悲劇に埋もれてしまいましたが、
あの第118回天皇賞(秋)の優勝馬です
最強兄弟

この道の駅ですが、ナリタブライアンのプチ記念館もあります。

入場料無料
高松宮杯4着って何気にスゴいぞ
これは生観戦した中で最高のレースでした

ノーザンホースパーク

さぁ、そろそろ新千歳空港へと向かうことにしますが、まだ少しだけ時間があったので空港近くにあるノーザンホースパークにも寄りました。ここも20年ぶりの再訪です。

時間的に30分ぐらいしか寄れないので入園料800円に思わず「高っ!」と言ってしまいましたが仕方が無い。何としても元を取ってやる!

見学厩舎1。どなたがいらっしゃるのでしょうか~?
なんかかわいい眼がこっちを向いてる~!
う、ウインドインハーヘア!
世界最高レベルのお母さんじゃないですか!

いやぁ、再訪と言っても20年前なので前回の記憶は殆ど無し。しかも時間的に寄れたら寄ろうという位置付けだったのであまり予習無しに訪問したのですが、まさかウインドインハーヘアがフツーにいるとは思わなかった・・・って言うか、彼女のおでこをナデナデできたし、これでもう800円は十分に元取れた!

彼女は31歳でもう完全におばあちゃんですがすごく元気そうだったし、あんなにカワイイおばあちゃんは見たことが無い。。。いま思い出してもあのカワイイ眼が忘れられません。いつまでも元気に過ごしてほしいものです。

さぁ、残り時間は15分ほど。早足でその他のポイントも回ります。

フサイチペガサスの黄金像。スゴすぎる。。。
この日のホースギャラリーは日本ダービー展でした
さっきのカワイイおばあちゃんの息子さん

あぁ、もう少し時間に余裕を持たせてくるべきだった。でも800円以上の価値は十二分にあったぞ、ノーザンホースパーク!

函館へ移動

ノーザンホースパークの後は給油してレンタカー屋に車を返却し、また送迎バスに乗って新千歳空港に着いたのは16時頃。次の目的地は函館です。

JR特急で移動する手もありますが、日高地方へ行くのであれば札幌よりも近い新千歳をベースにするのが賢明であり、しかもANAマイルも少し残っていましたので17:30発のANA4857便で函館を目指します。

函館空港にはわずか35分で到着。飛べば本当に近いものです。

函館空港は市街地にも近いので、空港バスでわずか20分ほど。本当に便利。

その後函館駅近くのホテルにチェックインし、若松町のマックスバリュでツマミと酒を買ってその金ナイター(園田競馬場)を観ながらの部屋飲み。北海道はスーパーで売っている刺身が良質でウマく、今回は最初から部屋飲みするつもりでした。

なんか和室付きの部屋にアップグレードしてくれたので、
実家で飲むような安心感

3日目/2022年6月18日(土)

函館競馬場

函館と言えば朝市が有名ですが、あまり朝から海鮮丼などの生モノは食べたくないので、前日に買っておいたサンドイッチで朝食。そして、函館駅前の停留所から路面電車に乗って函館競馬場へと向かいます。

この函館競馬場も20年ぶりに来ましたが、こんなにキレイだったっけ?

正直「園田をちょっとこざっぱりとさせた感じ」ぐらいの印象だったので、この立派さにビックリ。と言うか、やはりJRAの競馬場は地方であっても十分に大きいし立派!これからあまり地方競馬場で例えるのは失礼なのでやめておきます・・・。

函館名物のパドックシート。
今回はここのスマートシートを確保しました
やはり立派なJRAの競馬場。
誰や、園田に例えたのは?(オマエや)
今年初めての生ターフ観戦。やはりいいものですね。

今年JRAの競馬場に来たのはこれが初めてだったのですが、やはり芝生の青さは観ていて気持ちいいですね。一方で、ときどき細かい砂が目に入って痛いけど地方競馬場の良さもありますし、本当に日本で競馬を楽しめることを幸せに思います。

昼食には「麺厨房あじさい」の塩ラーメンをチョイス

五稜郭公園

まぁ残念ながら馬券は完全にボウズでしたが、今年初の中央競馬生観戦を十分に楽しみました。さぁ函館滞在もあと少し、せっかくなので帰り際に五稜郭公園へ寄ります。

その後、函館駅周辺を散歩し、またスーパーでツマミと酒を買って部屋飲み。二日目はさすがにどこか外で食べようかと思ったけど、思いがけず居心地の良い和室となった上、土日の夜と言えばやはり高知競馬の一発逆転ファイナルレースは外せません。まぁ、こんな旅ばかり続けていくのでしょうね、ワタシは。

4日目/2022年6月19日(日)

函館での二日目こそ朝市で何か食べようと思いましたが、やはり朝から生モノを食べる気にはなれません。仕方が無いので朝市は散歩で見るだけにし、朝食はコンビニで買ったパンで軽く摂ります。いや、朝から普通に食欲はあるんですけどね。明太子とか焼鮭は大好きですが、何故か刺身は体が受け付けないのです。

ホテルをチェックアウト後、函館駅で土産物を物色し、11時の開店を待って松風町の「函館麺屋四代目」へ。

函館のラストは塩ラーメンで締めようかと思ったのですが、前日の昼にも食べているし、なんか「北海道=味噌ラーメン」のイメージが強いので、食券購入時に気が変わって急遽味噌ラーメンにしました。

沈んでよく見えませんが、チャーシューがデカくて実にボリューミー

結局最後は味噌ラーメンで締めて、函館13:40発の伊丹行きJL2124便に乗って帰着。帰りはラクな伊丹で良かった。

とまぁ、これが今年の旅打ちの中で最も盛りだくさんな旅でした。さぁて、次はどこに行こうか・・・


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