釜山慶南競馬場ガイド
コピーした部分も多々ありますが姉妹記事ということで、ソウル競馬場につきましてもご興味のある方は下記リンク先をご覧ください。
開催日時
釜山慶南競馬場では年末年始、旧正月、夏季、中秋のそれぞれ1週間ずつを除いた年48週において金曜日と日曜日に開催しており、土曜日はソウル競馬と済州競馬の場外発売所として開場しています。
2024年度の開催休止日およびカレンダーは以下の通りです。
① 2024年2月9日(金)~2月11日(日):旧正月
② 2024年7月26日(金)/7月28日(日):酷暑期休止(釜山慶南)
③ 2024年8月2日(金)~8月3日(土) :酷暑期休止(済州)
④ 2024年8月10日(土)~8月11日(日):酷暑期休止(ソウル)
⑤ 2024年9月20日(金)~9月22日(日):中秋
通常は9:30開場、10:35第1レース発走、18:00最終レース発走というスケジュールですが(時期によって多少変動します)、今年は春と夏に4週ずつのナイター開催があり、詳細な発走時刻は以下の通りです。
昼間開催>
金曜日:1R 11:00 / 最終R 18:00(釜山慶南・済州)
土曜日:1R 10:35 / 最終R 18:00(ソウル・済州)
日曜日:1R 10:35 / 最終R 18:00(ソウル・釜山慶南)
<春季ナイター開催:2024年3月29日(金)~4月21日(日)>
金曜日:1R 14:00 / 最終R 21:00(釜山慶南・済州)
土曜日:1R 13:30 / 最終R 21:00(ソウル・済州)
日曜日:1R 10:35 / 最終R 18:00(ソウル・釜山慶南)
<夏季ナイター開催:2024年8月23日(金)~9月15日(日)>
金曜日:1R 14:00 / 最終R 21:00(釜山慶南・済州)
土曜日:1R 13:30 / 最終R 21:00(ソウル・済州)
日曜日:1R 10:35 / 最終R 18:00(ソウル・釜山慶南)
レース数は基本的に金曜日が8レース、日曜日が6レースですが、これも時期によって金曜日が9~10レースになったり日曜日が7レースになったりします。
ナイター開催は昨年の夏季6週間から春季4週間+夏季4週間へと増加しますが当該期間中の日曜日は昼間開催という変則になりますので、9月8日(日)のコリアカップ・コリアスプリントは昼間開催であることにご注意ください。
アクセス
ソウルとは異なり地下鉄一本で行ける立地にはありませんので、下記4地点を発着する無料シャトルバスの利用がメインになります。
①地下鉄1号線「下端(하단/ハダン)」(駅番号102)5番出口
→ 釜山駅・南浦・チャガルチ周辺ホテル滞在者向け
②地下鉄2号線「周礼(주례/チュレ)」(駅番号225)8番出口
→ 西面・海雲台周辺ホテル滞在者向け
③地下鉄3号線「大渚(대저/テジョ)」(駅番号317/507)1番出口
④釜山軽電鉄線「府院(부원/プウォン)」(駅番号515)1番出口
上記③④はあまり旅行者には縁の無い場所かと思いますので①②に絞りますが、筆者は①下端路線を利用しましたのでそれに基づきご紹介します。
帰りですが、大事なポイントはレース発走時刻とバス発車時刻の関係です(特に金曜日に行く場合)。
最終レースの発走時刻は18:00で固定されていますが、困ったことにバス最終便の発車も同時刻です。スタンドからバス停までは結構距離がありますし、もし的中して払戻を受けることになると、発走時刻からバス乗り場に着くまで最低でも15分は必要です。つまりバス最終便に乗るためには最終一つ前のレース(17:30発走)で終えておく必要があります。
ちなみに日曜日の釜山慶南の最終レース発走時刻は16:35前後で、あとは18:00までソウルのレースの場外発売が3つあるだけです。もしその日にソウルで大きなレースがあったとしてもそれは大体16:10発走の第8Rに組み込まれますので、「帰りはタクシーで良いから18:00発走のソウル最終Rまで粘りたい」という方以外、さほど留意しなくても良いでしょう。
予想紙・競馬新聞
入場券売場のすぐ横に予想紙(競馬新聞)の売店があります。
韓国の予想紙は全て冊子型ですが、値段は種類により1000〜5000ウォンと幅があり、筆者が見た限り에이스경마(”エース競馬”、2000ウォン)と서울경마(”ソウル競馬”、4000ウォン)が人気のようでした。
購入時にマークカード記入用の黒サインペンを無料で貰えます(ボールペンや赤サインペンでの記入はエラーになりやすいのでご注意下さい)。
この予想紙の読み方については以前の記事で少しだけ触れていますのでご参照ください。
入場料
釜山慶南競馬場の入場料は2000ウォンで、中央競馬とほぼ同額です。(不定期で無料の日もあります)
メインスタンド
入場門をくぐるとスタンドまで約200mぐらいの大きな広場があり、広大な敷地を生かした競馬場であることを実感させられます。
スタンドは1つだけですが(地下1階・地上4階建て)3万人収容の立派なもので、ソウル同様に屋内座席が非常に多く設置されており、特に夏や冬は快適に観戦することが可能です。
なお、指定席ラウンジが各階にありますが、これは韓国居住者専用のスマホアプリを持っている人のみが利用できるものですので、外国人旅行者は一般席のみ利用可です。(4Fは馬主席と指定席だけです)
最後に、詳細な館内案内図(韓国語のみ)は下記リンク先の通りです。
パドック
ソウル同様に掘り下げ式のパドックです。
ちなみに韓国ではあまりカメラを構えている人がおらず、ときどき女性騎手に対してスマホを向ける人がいるぐらいです。よってカメラを向けるとやや浮いた感じにはなりますが旅の恥は掻き捨てでいきましょう。
本馬場
ダート左回り・1周2000m(ゴール前直線460m)とソウルよりも大きく、コース図から判断するとスパイラルカーブを導入している模様です。ただし高低差は±1mしかなく、ほとんど平坦コースです。
正面スタートのうち1800〜2000mは内回りコースからのスタートとなります。
砂厚はソウルと同じく8cmであり、朝鮮半島西側で採取した海砂を使用。砂質は日本よりややサラサラしているものの総じて大差無いようです。
大型映像装置はソウル(幅127m)のような世界最大級のものではありませんが目測で幅40mほどと、阪神競馬場(幅46.4m)ぐらいには匹敵するものと思われました。高輝度で視認性も良く良好な観戦環境を演出してくれます。
馬券購入
単勝・複勝・ワイド・馬連・馬単・三連複の6種類に対して100ウォン単位で発売されますが、法により一人1レースの購入上限は10万ウォンです。発売窓口をはしごすることにより上限以上の購入を行う人もいますが、これは違法行為ですのでくれぐれもご注意ください。(場内オッズ情報には三連単も出てきますが、これは専用アプリ限定発売です)
有人窓口は現金券(バウチャー)販売と払戻専用であり、バウチャーとマークカードを使って場内に数多く設置されている自動発売機にて馬券を購入します(一部現金が使える発売機があります)。
的中馬券の払戻期限は1年後ですが、そのままバウチャーとして次の購入に使うこともできます(バウチャー又は的中馬券→マークカードの順に機械へ投入します)
さらなる詳細や課税ルールについては下記記事にて取り上げておりますので、そちらもご覧いただければ幸いです。
グルメ
1~3Fにそれぞれ一つずつしか食堂がなく計20軒ほどあるソウルと比べるとどうしても見劣りしてしまいますが、最低限楽しめるといったところでしょうか。(屋外にも一つありましたが、筆者が訪れた時は閉まっていました)
なお、アルコール販売は行なれておりませんし、持ち込みも禁止ですのでくれぐれもご注意ください。
展示・記念像
ソウルのように場内に「馬博物館」がある訳ではありませんが、あまり目立たない程度に、しかし面白いものがありました。
その他場内施設
無料Wi-Fi
"LetsRun-Free"というSSIDの無料Wi-Fiが使用可能です。速度は下り20Mbps程度でしたが、例えばJRA公式サイトのレース映像を観る分には十分で、且つスタンド内外どこでも殆ど途切れずに使用可能でした。
コインロッカー
筆者は利用していませんが、ソウル競馬場と比べてコインロッカーの数は多く感じました。一番小さなものでも機内持ち込みサイズのキャリーが十分に入るもので便利ですが、あまり誰も使っていないようでした。
喫煙所
来客層がおじさん中心ですので喫煙率も高く、スタンド内外あちこちに喫煙所があります。スタンド内にも喫煙室はありますがかなりの人口密度で空気が真っ白でしたので、天気が悪くなければスタンド外をオススメします。
遊具
各種遊具や噴水広場、ポニー広場、場内ミニバスツアーなど子供向けの施設・設備が揃っていますが、筆者が訪れた金曜日は全て閉まっていました。KRA公式サイトの案内では全てが土日営業となっていますが、確かに金曜日は学校がありますので妥当な運営です。
土産物屋(無し)
ソウルには入場門脇に「그랑프리(グランプリ)」という、ちょっとガッカリ系の土産物屋があるのですが、残念ながら釜山慶南には売り場そのものがありませんでした。
以上が釜山慶南競馬場のご紹介でした。
他に何か知りたいことがあれば分かる範囲でお答えしますのでコメントにてお寄せください。ここまでお付き合い頂きありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?