韓国競馬の概要
さて、韓国競馬とはいったいどのようなものでしょうか?
韓国に競馬が存在することはそれなりに知られているかと思いますが、その詳細となればあまり情報が無いのも事実だと思います。実際、JRA webサイトの「各国の競馬」には韓国のページがありません。
そこで、韓国競馬のことについて知ろうとなるとWikipediaやジャパン・スタッドブック・インターナショナルのサイトが主要な情報源になるかと思います。
上記2つのサイトをざっと見たところ、まぁこれらを知っておけば概要把握には十分かと思いました。特にWikipediaは適宜更新されるので貴重な情報源ですね。
あと、KRA公式サイト(韓国語版)にはいろいろな情報が公開されていますし、内容によっては日本よりも情報公開が進んでいるとも感じましたが、如何せんネックとなるのは言葉の問題。web翻訳サービスを介しても内容は大方掴めるのですが「競走」とか「重賞」といった競馬には重要な単語が他の同音異義語に翻訳されたりして、ときどき「?」ともなります。
そこで、上記でご紹介したサイトより得た情報から、韓国競馬の主なポイントを以下の通り簡単にまとめてみました。とりあえずこれだけ覚えておくだけでも「韓国競馬通」を名乗れるのではないでしょうか(知らんけど)。
ソウル・釜山慶南・済州の3つの競馬場があり、全てダートコースのみ
→ ソウルは1周1800m(外回り)/1600m(内回り)
→ 釜山慶南は1周2000m(外回り)/1470m(内回り)
→ 砂厚はソウル・釜山慶南が8cm、済州が5cm済州はサラブレッドではなく在来種のポニーが走っている
→ 馬体重は250~300kgぐらいソウル・釜山慶南は左回りコース、済州は右回りコース
→ 即ち、サラブレッドは左回り、ポニーは右回り
→ サラブレッドの海外遠征時は済州で右回りの練習をすることも開催日はソウルが土・日、釜山慶南が金・日、済州が金・土曜日
→ 但し正月・旧正月・中秋(チュソク)は開催休み馬券は単勝・複勝・馬複・馬単・ワイド・三連複・三連単(場内モバイル購入限定)の7種類
→ 日本と比べると枠番式とWin5が無いだけ
→ 但し、一人1レースあたり10万ウォンまでの購入上限があるまだ内国産馬保護が強く、混合競走の比率が低い
→ 下位クラスは内国産馬限定につき、マル外はいきなり中位クラスに格付けされる(詳細は下記リンク記事をどうぞ)
年間馬券売上7兆3674億ウォン(=約7500億円、2019年)
→ 日本(中央+地方)の1/5弱競走馬数はソウル1679頭、釜山慶南1119頭、済州530頭
→ 日本(中央+地方)の1/7強韓国は現在、国際セリ名簿基準委員会のパート2国(2016年より)
→ 国際格付けを得ているレースは2つだけ(共にG3)
→ よって、国内独自格付け(Grade 1, 2, 3)を用いている
ちなみにKRAは競馬発祥年を1922年としていますので、2022年が韓国競馬100周年です。
ただし、これは日本植民地時代に発足した朝鮮競馬倶楽部を起源としていますので、あのお国柄からしてこんなに堂々と”100周年”とか言って大丈夫かと、他人事ながら心配になっているところもあります。まぁでもその辺の問題はクリアしているのでしょう。。。
とまぁ、やや取り留めのない概要紹介となってしまいましたが、今後はレースや馬券、はたまた競走馬や種牡馬のことなどに焦点を当てた記事をお送りしていきたいなと思っています。引き続きご覧頂ければ幸いです。
それでは今回もご精読ありがとうございました。