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競馬観戦専用施設VIESTA

明日(2022年11月26日)、仙台市にて競馬観戦専用施設であるVIESTAがオープンします。

馬券を発売しない施設としては全国初とのことで、イチ競馬ファンとしては良くも悪くも興味津々。

なぜ仙台市?

確かに仙台って政令指定都市なのに馬券を買える場所が無いイメージで、調べてみたら車で1時間弱のJ-PLACE大郷(オフト大郷)に行くか、いっそのこと隣県の福島競馬場まで行くかのどちらか。

ちなみにワタシは2005年7月に東北へ旅打ち(水沢・福島)に行ったのですが、その時は仙台駅から高速バスに乗って福島競馬場へ行きました。

このバス路線、例えると距離は少し異なりますが甲府駅から東京競馬場まで直行で走るようなもので利便性には優れているのですが、やはり時間もお金も結構かかるもの。仙台の競馬ファンのJ-PLACE大郷の利用度合いはよく分かりませんが、確かに仙台市は競馬環境としてはあまり恵まれていないと思います。


ここで、中央競馬の馬券購入が可能な都道府県について白地図に色塗りしてみました。

栃木・滋賀・奈良・三重のように三大都市圏に隣接しているところはまだマシな方ですが、その他の9県は新幹線・特急や飛行機(沖縄)に乗らなければ隣接の馬券発売施設まで行けません。

あと、同一県内に施設があることにはなっていますが政令指定都市で言うと静岡市(最寄りがエクセル浜松)や熊本市(同:J-PLACE荒尾)あたりもやや厳しいと思います。


話を仙台に戻しましょう。

東北地方の代表都市である仙台が競馬環境に恵まれていないことは上述の通りで、そこをカバーするためにJRAの施設ができることは喜ばしいことですが、ポイントは「馬券は発売しない」ということ。これってどうなんでしょう?

まぁ運営コストも下がりますので「馬券はネット投票で買ってください」ということは明白なんですが、VIESTAのサイトで述べられているコンセプトというかターゲット:

競馬がお好きな方も経験したことがない方も大歓迎! 大迫力の大型スクリーンと、歓声を間近に感じる高性能スピーカーで、リアルな臨場感とともに競馬が楽しめる、 仙台市に新たにオープンした、全国初の施設です

というのが個人的にうーん?という感じです。

今日び家庭用テレビは50インチ以上に大型化していますのでそれなりの迫力はありますし、VIESTAのリザーブエリア(競馬観戦が可能なエリア)は20歳未満の入場は子供連れも含めて不可

あと、飲食物の持ち込みはOKですがアルコールは不可ということで、例えば馬やレースそのものに興味があって親と一緒に観戦したいという中高生の子供を持つ人や、休日にお酒を飲みながらリラックスして競馬観戦をという人は、この施設の対象顧客とはならない訳です。よって、

①家のテレビがショボい人(未経験者含む。以下同じ)
②グリーンチャンネルに加入するのが勿体無いと考えている人
③終日テレビを占拠すると家族から迷惑がられる人
④家庭の中で居場所の無い人(悲しい・・・)

あたりに対象は絞られるのかなぁという気はするのですが、BSが視聴可であればグリーンチャンネルに加入しなくてもBS11とBSテレ東(土曜日)/BSフジ(日曜日)で昼以降の5~12Rは全て観られますので(ワタシがそうです)、②の需要は薄れます。1~4Rをやるのはかなりのファンかと思いますので、そういう人はグリーンチャンネル云々ではなく福島競馬場やJ-PLACE大郷へ行ってしまうでしょう。

そうなると結局は「テレビがショボい」and/or「家族との兼ね合い」という理由や背景を持つ人を対象顧客層とする、極めてニッチな存在になってしまうのでは?というのが明日のオープンを控えてのワタシのファーストインプレッションです。

まぁ、ここまで意地の悪い考察を加えなくとも単なる広報PR施設ということにしておきましょうか、今日は。

何はともあれ明日以降の動向に注目です、VIESTA



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