【エクストラ】アオギリカメグレ【シティリーグシーズン3ベスト16】

　こんにちは。今回はエクストラレギュレーションの「アオギリカメックス＋グレイシア」というデッキタイプについての記事を書こうと思います。そもそも競技人口が少なすぎるためですが、2019シーズンを通して他に使っている人を見なかったので記録に残しておこうと思った次第です。結果もシティリーグシーズン3で使用し、4-1でベスト16とまあ悪くない感じです。どこにも需要がなさそうな記事なので今回も全文無料です。

8月3日追記　需要が生まれたので有料にしちゃいます(><)
9月7日追記　なんか身内での評価が高いので値上げします
9月24日追記　CL東京を終えたので元の値段に戻します

１　はじめに

　アオギリを使用した構築はそれなりの数が存在していました。オカルトマニアが禁止の海外ではカメックスを出した後、2回目のアオギリでキングドラGXを出す構築がそれなりに流行していたように思えます。CL千葉でもコイキング＆ホエルオーGXを軸にしたデッキが上位に残っていました。しかしながら、従来のアオギリカメックスは日本の環境においてゾロアーク系統のオカルトマニア連打で止められてしまうことが大きな課題になっていました。そこで本デッキではゾロアーク対策としてグレイシアを採用し、ゾロアークに有利をとることを目指しました。

　さて、このデッキのコンセプトはアオギリカメックスよりも、むしろグレイシアから始まりました。2019環境においてゾロアークは非常に強力であり、どの大会においても一定数が安定して上位に入賞していました。手札を抱えて多彩な動きをするゾロアークに対して強力な一手となるのがレッドカード＋オカルトマニアを同時に使用することであると考えていました。特に、ゾロアークGXが立つ前の1ターン目にその動きをすればゾロアークが立つ前に盤面を制圧できます。しかしながら、サポートを使用せずに自分の盤面を整えつつレッドカードを引いてオカルトマニアを使用するのは困難を極めます。そこで、目にとまったのがグレイシアGXのいてつくひとみです。グレイシアはイーブイに水エネルギーを貼り、バトル場に出すだけで相手の特性をロックでき、その実現はオカルトマニアよりも容易です。

　ここで課題になるのはいかにしてグレイシアをバトル場に出すかになります。エナジー進化に手貼り権を消費するため、エネルギーを貼って逃げられないためです。イーブイ単あるいは＋コケコ等であれば必ずバトル場に出せますが、グレイシアだけで戦えるほどエクストラは甘くありません。軽石を4投する構築もかつてありましたが、引ける保証はなく、その上軽石を4投もするとデッキパワーが落ちます。そこでグレイシアをバトル場に出すためにばくりゅうカメックスを採用したのが以下に説明する「アオギリカメックス＋グレイシア」になります。そしてデッキ構築の過程でレッドカードはやぶれかぶれマーシャドーに変えました。

　つまりこのデッキは『1ターン目で、「アオギリカメックス」「エナジー進化グレイシア」「バトルポケモンを逃がす」「マーシャドーやぶれかぶれ」を実現し、疑似的なオカルトマニアレッドカードをしつつ自分の場にばくりゅうカメックスを立てるデッキ』になります。めちゃくちゃハードルが高そうに見えますが、それができたのでわざわざ記事にしました。

　はじめはゾロアークを見ていましたが、カメックスを採用した都合上、むしろTAG TEAM系のデッキに大きく有利をとれるデッキになりました。先攻でグレイシア前エンドができるとテテフを止められるため、テテフに展開を依存しているデッキは広く止められます。一方で、マッシダストはかなり苦手です。シーズン終盤に流行したハンデスには先攻ならばしっかり勝てるのでじゃんけんでの五分五分にはできます。