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『ヴァチカンのエクソシスト』観てきました

ネットで話題の『ヴァチカンのエクソシスト』観てきました。『コンスタンティン』好きな人は観た方がいい、とのXのポスト(この呼び方まだ慣れない)をみて、即予約した。

ネタバレ注意!

お化け系の怖いのは本当に苦手なのでギリギリラインでした。ガブリエーレや法皇パートが癒しだった。もーなんでホラーの親子は怖いことが起こった後でも別に行動しちゃうの! でも、一番怖かったのは、本編の前の予告編。ビックリ系のホラー予告やめろ〜。

閑話休題。面白かった。なんかいろいろな要素がギュウギュウに入ってて、「いっぱい味がする! 美味しい!」って感じ。

199の続編、マジで観たいなあ。少なくとも、7つの大罪の分、やってほしい。アスモデウスは色欲の悪魔で女性系強いやつだから、ガブリエーレとトマースには辛かっただろうな。
遠藤周作が『沈黙』で崩れを書いたけど、やはりガブリエーレもヘンリー、トマースやジュリア、エミリーたちのために自己犠牲をしてしまった。自殺はカトリックだとNGだって『コンスタンティン』で履修済みなので、すぐに首を釣りに行ったのは……なんていうか、良かった。ユダも首吊りだもんな。
(そう考えると、自殺の女神様がいるマヤ文明ってすごいね)

カトリックのダメなところ(子供への性的虐待、異端審問)を扱っていて、内心舌を巻いていた。
ていうか、スペイン異端審問の話が出てきた瞬間、「まさかの時のスペイン宗教裁判!」って赤服の3人が脳に飛び込んできた。これは予想していなかった。
そのせいで赤い鳥は、スペイン異端審問、悪魔の所業のシンボルだと思って観ていたもの。きっとあの鳥、カージナルだよね。

野球でカージナルスってあるけど。でも、カージナル、というとキリスト教の文脈だと、枢機卿になる。そして、カージナルが何故ガブリエーレに強い意味があるのか、それについては印象的なシーンがある。ロザリアが悪魔に犯されているとガブリエーレに訴えているシーンだ。つまり、ロザリアはカージナルに犯されたということじゃないだろうか。
さて、物語の中で、ロザリアなどの悪魔に憑かれたという人々についての記事や本を書くガブリエーレを敵視した人物がいる。サリバン枢機卿だ。
サリバンは最後、神の奇跡を観て、『グアムへ休暇』に行ってしまっている。私は最初、サリバンは悪魔を否定するような状況だったので、心が壊れてしまったのだと思っていた。が、もしロザリアに酷いことをしていたのが彼だったとすると、彼に「罪が追いついた」瞬間だったのかなとも思う。というのは、考えすぎだろうか。

なんぴとも裁きからは逃れられない。

個人的には、続編が出たら、今後ふたりには日本に来てくれたらいいなと思う。そしたら、きっと島原とか五島列島とかになるのかな。とかすごい細かい妄想(2次創作)を脳内でしまくっている。

とにかく、脳内麻薬が出る感じではなかったものの、設定とか続編を妄想すると楽しい。オタクにはよく刺さる映画だった。

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