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【やってみた】おいしいセロリの食べ方

忘れられないセロリがある。10年以上前にホテルのバーで食べた野菜スティック。細長く切られたにんじんやきゅうりと一緒に、葉っぱのついたセロリがヤシの木に見立てたように一際高くグラスに盛り付けられていた。

家で真似しようにも芸術センスが皆無の私が盛り付けると何かが違う。手本とする写真を撮らなかったのが悔やまれた。何が違うかも分からないまま、記憶は薄れ、その野菜スティックのイメージも曖昧になってしまった。調べてもうまく探し出せない。ただ、セロリの盛り付け方が感動的だったことだけが記憶に残っている。

というわけで、以前からセロリの見た目は好きだった。ただ、生のセロリといえばどことなく青臭い独特の味と香りが特徴だ。

我が家ではセロリは野菜スティックにしてマヨネーズをつけて食べることが多いが、どうも青臭さが消えない。繰り返すようだが、外見は好きだ。でも味に関しては可もなく不可もなく、「セロリの味」という認識だった。

そんなセロリが最近、おいしい野菜のトップ3に入る勢いで急浮上している。アメリカの一般家庭でのセロリの食べ方を何通りも紹介しているこの動画のおかげで。

動画で紹介された食べ方を全部試した。ポテトサラダに刻んで入れるのも、フムスをつけて食べるのも、他のどれもがおいしかったけれど、特に好きだったのがセロリとピーナッツバターの組み合わせ。

ピーナッツバターやクリームチーズとレーズンをのせたセロリ

ピーナッツバターが、なぜかセロリの青臭さを消し、爽やかさに変えるようだ。そのセロリは、もったりとしたピーナッツバターの食感を爽やかにする。2つの食材がお互いの欠点を消し、相乗効果でこんなにもおいしくなるのかと驚いた。
(※あくまで個人的な感想です)

その後「セロリ ピーナッツバター」で検索すると、たくさんのレシピが出てきた。私が知らなかっただけで、日本でも食べられていたのだ。単に私の料理嫌いが視野を狭めていたのかもしれない。「この食べ方を知らずに今まで生きてきたのか」ともったいなく思った。

セロリはこんなにもおいしい野菜だったのに。

そんな折、セロリ1株が格安で売られていた。1本ではなく10本ほどからなる1株だ。もちろん嬉々として買って帰った。現在、これまでを取り戻すかのような量のセロリが冷蔵庫にある。

そして今、ピーナッツバターをディップしたセロリを食べながらこの文章を書いている。

おいしい。

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