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感謝状


拝啓 あんこぼーろさま


暦の替わりと共に、あたたかな風が春の香りを運んできました。いかがお過ごしでしょうか。
我が家では可愛らしい姿や鳴き声を届けてくれるメジロのために半分に切った蜜柑を軒先にさげるのにも春の訪れを感じます。


貴方様の便りを拝見してあまりに嬉しく、居ても立ってもいられずにこうしてお便りを出すことといたしました。


さて、この度は、なんとも素敵な「遊び」にご招待いただきまして誠にありがとうございました。

貴方様から受け取ったわくわくの種をどのように育てていこうかと考えるのも大変たのしい時間でした。

大きなわくわくの迷路に入り込んだようでした。

貴方様は、よぉく見ると見つけられるようなキラリとした目印を残してくれたり、

少しだけ後ろ髪が見えるくらいのところでそっと待っていてくださったり、

追いついたかと思えばその偉大なる魔法でぐわぁぁぁっと迷路そのものを作り替えてみたり、

道のないところにこっそり道を作ってくれたり、

まるで私が自分の力で迷路を進んだかのように自信を持たせてくださいました。

この「遊び」がどれだけたのしく、どれだけ素晴らしいものであるのかを教えていただいたことに深く感謝を申し上げたくて筆を取りました。

貴方様のおかげで、初めてのこの「遊び」も躊躇することなく全力で楽しむことができました。

ふたりで取り組んでいるうちに、どんどん大きく育っていく芽は、ときに思いもよらぬ方向に枝を伸ばし、ときに想像もしていなかったほど雄大な花を咲かせました。


こうして、何ものにも変え難い実をつけられたのでご報告と共に感謝状を送ります。

そして何よりも、この「遊び」を通して、
以前よりももっと自分を好きになりました。
これが何よりの収穫かもしれません。


心からの感謝を送ります。

ありがとうございました。



今後もまた様々な形でご一緒できることを願っています。



かしこ

なんてね


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