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2023年映画ベスト10


あけましておめでとうございます。
昨年度も感想を読んで頂きありがとうございました。
本年も続けられる限り書こうと思っておりますので、よろしくお願い致します。


という訳で2023年年間映画ランキング。
少ないと思っていた一昨年より更に鑑賞数が減ってしまい、作品のチョイスに厚みは無いかもしれないけど、ちゃんと好きな10作品を選べたと思う。

1位「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」
2位「エンパイア・オブ・ライト」
3位「イコライザー THE FINAL」
4位「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
5位「マイ・エレメント」
6位「怪物」
7位「シャザム!〜神々の怒り〜」
8位「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3」
9位「AIR/エア」
10位「イニシェリン島の精霊」

10位「イニシェリン島の精霊」

一筋縄にいかない重層的な人間模様を、滑稽さと切実さを交えながら、美しい自然風景と共にとても映画的に語る素晴らしい傑作だったと思う。
さすがのマーティン・マクドナー監督作品。

9位「AIR/エア」

とにかく会話劇シーンが全部面白くて、ベン・アフレック監督の良さがよく出ていた作品だと思う。
その伝説の偉大さを改めて讃える様なラストの展開もめちゃくちゃ感動的だった。

8位「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3」

MCUの人気作品ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの完結作。
全ての登場人物をこれでもかと愛を持って送り出そうとしているジェームズ・ガン監督の優しい目線に泣いた。
最後のダンスシーンで観ているこちらも「これまで本当にありがとう」という気持ちになった。

7位「シャザム!〜神々の怒り〜」

笑って泣いてエンタメ映画として本当素晴らしい作品だった。
DCだとザ・フラッシュとかも今年あったけど、僕はダントツで今作の方が好き。
終盤の暗闇から胸の雷マークが浮き出るシーンが本当に熱くて、昨年のアメコミ映画作品で一番好きだった。

6位「怪物」

登場人物それぞれの客観性で語る3部構成の作品になっているのだけど、それぞれの折り合いをあえてつけない作りで、こちらの気持ちの持って行き場が無い様になっているのが真摯で好きだった。
演者さんみんな良かったけど田中裕子の不穏だけど圧巻な存在感が凄まじい。

5位「マイ・エレメント」

よく分からない存在が集まって街をそこにあるものとして観てるこちらに納得させる世界観構築力も凄いし、移民映画としても素晴らしかったし、ラブストーリーとしても本当に一級で、相変わらずピクサーのクオリティは鬼。

油断してたらラストのあの動作で号泣してしまった。

4位「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」

ぶっ飛びマルチバース映画なのだけど、カオスな様でめちゃくちゃ上手い語り口で、しっかり感動させられた。
アクションシーンも全部良い、ワンコ殺法のぬいぐるみ感が可愛い。

3位「イコライザー THE FINAL」

我ながらどうかと思う位、順位が高すぎな気もするのだけど、観ていて本当にスカッとするし、同時に今年観たどのホラー映画のモンスターより主人公のマッコールさんが怖かった。
レストランで悪役が悪さをしているのを見る視線とか思い出す度笑顔になる位やばい。
執拗にこれから殺す悪人をいたぶる描写のバリエーションも良い。特に好きなのは「犬の散歩」。

2位「エンパイア・オブ・ライト」

物語、映画的な演出、俳優の演技、カメラワーク、音楽、等等、とにかくどれも一級で最初から最後まで「映画を観ている」という多幸感に満ちていた。
映画がある事を肯定する様なシーンも演出が上品で静かだけどグッとくる。

1位「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」

ポップな見た目に対して悪役の造形とかはかなり怖くて、街の警察署長や神父を買収し、自分達の利益の為に貧乏人から搾取し続け、必要なら何の罪もない人間を普通に殺すし、思わずギョッとするほどエグい奴らで、結構胸糞が悪い。
そういう搾取の構図は僕は結構現実と地続きな気がしていて、だからこそ可愛いくて美しい想像力でそれに対抗しようとする物語にグッとくるし、この映画自体が夢の様な楽しいビジュアルでそれを体現しているのがめちゃくちゃ感動してしまった。

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