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3/18 黒い花びら
おはようございます。
昨年、産直市で買ったペチュニア花衣「黒真珠」が花を咲かせています。
せっせと花殻摘みや切り戻しをしてた甲斐がありました。
我が家はダーク系の花ばかりで、きゃぴきゃぴカラーはまず選ばない。
もともと草花より樹木系が好きということもあります。
悪目立ちするような色は避け、シックで上品なものだけ。
華やかだったり、元氣なビタミンカラーの花はよそのお庭で見られますからね。
黒真珠の花びら、よくこんな造形のものができたなぁ、と感心します。
今年の花は縁どりが甘くなっていますが、それでもゴージャス。
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先日、唐津の「うまかもん市場」から連れ帰ったオキナグサ。
宮沢賢治の「おきなぐさ」はショローの琴線をやさしくなでるような読後感が残る作品です。
作品で賢治は「オキナグサ」より「うずのしゅげ」と呼んだほうが、その特徴を表わしていると言っています。
あの毛こん科のおきなぐさの黒朱子の花びら、青じろいやはり銀びろうどの刻みのある葉は、それから六月のつやつや光る冠毛がみなはっきりと眼にうかびます。
まっ赤なアネモネの花の従兄、きみかげそうやかたくりの花のともだち、このうずのしゅげの花をきらいなものはありません。
ごらんなさい。この花は黒朱子ででもこしらえた変わり型のコップのように見えますが、その黒いのは、たとえば葡萄酒が黒く見えると同じです。
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![](https://assets.st-note.com/img/1710718937841-w9p2qcNFHd.jpg?width=1200)
「うずのしゅげ」は花が終わると、銀毛の房となって風に飛ばされていくのです。今、それを見届けたいな、と。
宮沢賢治作品に出てくる樹木や草花をなるべく実際に見て、感じたいと考えています。
先日賢治の『ガドルフの百合』について書きましたが、その後YouTubeの「山田五郎のオトナの教養講座」を見ていて、百合に関するヒントを貰いました。
YouTubeでは、マリア様の受胎告知の絵に百合が描かれる理由について解説していました。百合が意味するのは「純潔」。つまりマリア様は懐妊したけれどれっきとした処女ですよ、ということ。賢治が『ガドルフの百合』で描いたのもまさに純潔、処女性、賢治と相手の女性とのプラトニックな関係性だったのではないか、と閃いたわけです。まぁ、単なる思い付きですが、それでもそういう関連妄想はけっこう楽しい。なんでも推論から入っていきますからね。
秋からもう3度目の開花となるビオラたち。
花が咲くたび、切り戻し、切り戻しをして、液体肥料をごはんによく咲いてくれます。こんなに長い間、咲いてくれてありがとう。
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いつもお読みいただき、ありがとうございます。
今週も「一喜一憂」せず、泰然としてご機嫌元氣に参りましょう。
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