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4/26 福岡市科学館「ゴッホ展」で賢治を感じる

おはようございます。
昨日は福岡市科学館で開催中の「動くゴッホ展」に出かけました。
上の写真はゴッホが亡くなる前年に描かれた『星月夜』、天まで届けとばかりに上にうねる糸杉、右の逆三日月、空いっぱいの巨大な星たち、なんという迫力でしょう。ゴッホの胸の内がこの絵にドドーンと表現されたかのように感じられました。

実は宮沢賢治とゴッホに共通するものを感じていて、かといって事前に調べるでもなく、この展覧会に行ったのです。
帰宅後にネット検索したら、「ゴッホと賢治」に関する著作や研究が山ほどありました。毎度のことですが、オノレの勉強不足を恥じるばかりです。
そういう情報以前に、素人のワタシが感じたふたりに共通することは下記です。

・37歳で亡くなる
・生前、ほとんど作品が売れなかった
・実家、親族に支えられて生活した
・結婚せず、どちらかというと女性関係が少ない
・内面に苦悩を抱えていたイメージ
・星、天体に対する興味
・木や花といった植物、自然を好む
・同性の友人に強く惹かれる ゴッホ→ゴーギャン、賢治→保坂嘉内
・大量の手紙を書いている
・創作期間は短くてもたくさんの作品を残したこと
共通ではないのですが、ゴッホが浮世絵などを通して、日本に強くあこがれていたことも「つながる輪」の一部でしょう。
今後、関連著作などを読み進めれば、もっともっと深い関係性が見えてくると思いますので楽しみです。

ゴッホが瞬きしたり、パイプの煙が揺らいだりする。



原画はない体感系アート展は初めてでしたが、予想以上に楽しめました。
小学生のころ、部屋に飾っていた複製画が『アルルの跳ね橋』だったことにも氣づきました。なんと60年近くを経ての邂逅です。

6階プラネタリウムの「ゴッホが描いた星空」約45分も素晴らしかった。
前回のプラネタリウム体験では、開始直後にぐっすり寝入ったワタシですが、昨日は最初から最後までパッキリ起きて、ゴッホと星空の秘密を堪能しました。
『ローヌ川の星月夜』には北斗七星が描かれていたって、ご存じでしたか?
プラネタリウムですから、その北斗七星の見つけ方から説明してくれる。老眼で満月でさえ2つに見えるワタシなので、とうてい北斗七星を見つけることは叶いませんが、それでも『銀河鉄道の夜』にゴッホの影響を探そうという氣にはなれます。

福岡市科学館のゴッホ展が終わるころ、今度は福岡三越に「ゴッホ・アライブ」がやってきます。こちらもゼッタイ行きます。


文具雑貨メーカー「ハイドタイド」と業務提携した文林堂で宮沢賢治に遭遇

『銀河鉄道の夜』の第二章に、ジョバンニがアルバイトで働いていた印刷所の光景が描かれます。文林堂に入ると、ジョバンニがひとつひとつ文字を拾っている空氣を感じることができる。店内にはこの第2章を活版印刷した小冊子が置いてありました。

活版印刷の名刺を持つことがステイタス

ゴッホ展を見に来た街で賢治に出会う。これってシンクロニシティかしら。
ぐにゅぐにゅとうねる糸杉のように天に向かって物事が起こる。

前夜、食いしん坊倶楽部九州支部会長のサカグチに、
「ゴッホ展に行くんだけど、来ない?」
と電話をすると、
「ナンリさんはいつもなぜ空いてる日が分かるんですか?」
と驚かれました。コレはたぶん周波数ですね。

サカグチがいっしょなら、ランチ店の心配は要りません。
昨日は「まるも食堂」へ。
お目当ての「牛さがり定食」が切れていたので、唐揚げ定食に変更しましたが、コスパ最高の納得ランチでございました。

味噌汁、ごはんおかわり無料。

ゴッホ展の後は、科学館そばのカフェで一休み。
ケーキセットでゆっくり、まったり、春の日の午後~。
なんつうことないおしゃべりで、ニンゲンの基本的な欲求を満たす。
対面でなく、並んで腰かけるのが話しやすいです。

ここのケーキは超美味です。

駐車場には少々難儀したものの、高速を使わず福岡市内へ運転して出るのはだいぶ慣れてきました。そのうち使い勝手のいい駐車場を見つけられるはず。

よく晴れて、ドライブも街中散歩も氣持ちいい1日でした。
次は佐賀市で開催中の「山下清展」に行く予定です。
ではでは、今日もご機嫌元氣な1日を。

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