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2/11 決めつけない

おはようございます。
早朝、ギャオギャオ~、ドッタンバッタン、ギャルル~という騒ぎで目覚めました。
ちょうどいい夢見てたのに~。
トーマ(17歳)が枕元でナオナオ鼻を鳴らしている。
アレはわこ(17歳)の声だった、相手は……。
おそらく、ここ数日、タオ(2歳)にマウントをしかけているヤムヤム(3歳)。
折しもちょうど猫の発情シーズン、去勢していてもこの時期本能的にムラムラするのもまぁ仕方ないか。
仕方なく起き上がって、
「まぁまぁ、みなさんおちついて」。
現場はしっぽを膨らませたちぃちぃ(15歳)がわこに向かっている図。
アレ、ちぃちぃだったの?
いや、違うだろ、犯ニャン扱いはよくない。

おそらくちぃちぃは仲裁役だった(と思う)。
「そんなに大声出さなくてもいいだろ、落ち着けよ」
そんな感じかな。

普段の行いからするに、ヤムヤム(3歳)がわこ(17歳)にちょっかいを出した可能性がある。ヤムヤムはときどきわこを執拗に追いかけるのです。
わこはやや大げさに鳴き声を上げて身を守るタイプ。絶叫で相手がひるむすきに逃げる。
ヤムヤムは離れた場所を歩き回っている。タオは野次馬のようです。

「ワタシ、も1回寝るからね」
騒ぎが終われば平常に戻るので不必要な心配はしない。
騒ぎの頻度が多くなるようなら、わこを別室隔離してもいい。
なっちゃんがそうだったようにわこも単独を好む。
また加齢によって我慢が効かなくなりつつある。この辺はショローのワタシも「イヤなヒトとは無理して付き合わない」傾向が強くなっているので理解できる。

そしてヤムヤム、この子は日本的ないい子なんである。和を乱すタイプはあまり好きじゃない。みんなといっしょで、みんなのペースで暮らしたい、そんな感じ。わこはどちらかというと欧米型で「個」がハッキリとある。
ヤムヤムはまだ若いので、ときどきムカムカを抑えられなくなる。

「なんだよぉ」となったとき、向かう対象がわこ。
わこはわこで、普段から他猫とつるむことなく生きているので、うまくかわすことができずに「ぎゃ~~」と大声を上げる。

体力的にはイケイケブリブリのヤムヤムに敵うはずもない。ヤムヤムのほうは体力があり余っており、その上発情シーズンが重なって……、というのがワタシの推理だが、そんなに外れてもいないように思う。

しかしここで単純に「ヤムヤムが悪い子、狙われるわこにも問題あり」とは考えないことだ。決めつけない。
起こったことは起こったことでしかない。
大事なのは、同じことの繰り返しをなるべく避けること。
わざわざ繰り返しの呪いをかけることはないのだ。

猫たちの行動を繰り返させる要因は、われわれヒト側の考え方にある場合が多い。

船が沈もうとしているとき、「なにが原因か」より「どうすれば生き延びられるか」の方が大事である。この当たり前のことが案外できない。我とわが身にふりかかったとき、当たり前のことを当たり前にできることが一番重要なのだ。

タオが家を出て迷子になったとき、「どうして逃がしちゃったの」と聞く人がいた。そこにはワタシに対する非難が明らかに含まれていた。ヒトってこういうとき、ものすごく敏感になっているから、こういったちょっとした言動から感じ取るものの精度が上がっている。
あ、このヒト、ワタシのことが氣に食わなかったんだな。
一瞬でそう確信した。そういう意味でも、タオがいろんなことを教えてくれたのである
猫たちは日ごろからこの精度が高い。この感覚のみで生きているといってもいい。こちらがパッと閃いたことまでキャッチする。だから、「チッ」と舌打ちするなんてもってのほかである。
おまけに、こちらが思い込んだ通りのことをやってのける。
だから、決めつけないことだ。

アドラーの「どこからではなく、どこへ」である。
わこの「どこへ」、ヤムヤムの「どこへ」。
「どこへ」を予め決めておけば、ことが起こっても慌てずにすむ。
サインを出してもらったのだから、だいたいの行く先をいくつか用意する。

うちの場合、具体的にわこを隔離できる部屋は2つある。
そうしたときの猫トイレ、ベッド、食事、水などの備品もある。
だから大丈夫。
心配でなく備えることだ。
ちなみにコレ、ワタシは死についても全く同じだと思っている。
死を恐れるのではなく死に備える。

君はいい子

ではでは、今日もご機嫌元氣な1日を。






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