「おかえり、タオちゃん」ショローと子猫 その6
捕獲成功2/17の早朝、ヒメノさんから電話があったとき、ワタシはすでに準備万端だった。説明しようのない予感があったのだ。
「今、捕獲器に入りました! 今から捕獲器ごと持って行きます」
「おおーっ、ありがとうございますっ!」
ヒメノさんの声は冷静だったが、だからこそにじみ出てくるなにかがあった。
なんだろう、山里の小さな温泉がポコポコした音を立てているような。
飛び立って家の前で待っていると、朝ぼらけの中、ヒメノさんが長方体の捕獲機をワッセワッセと運びやって来た。
この図、正