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SDガンダムとんとん相撲という名の物理ガンプラバトル

皆さんはSDガンダムとんとん相撲というものをご存知でしょうか?
もしよろしければこの一風変わったプラモデルの楽しみ方を紹介させてください。

まずSDガンダムとは、機動戦士ガンダムから派生したデフォルメキャラクターの一つで
80年代後半から90年代にかけて当時の子供達の間で大ブームになりプラモデルも大人気となりました。
2021年にもテレビアニメとしてSDガンダムワールドヒーローズが放送され、
2022年現在もその外伝のプラモデルが展開されています。

そんなプラモデルを使ってとんとん相撲で遊ぼうというのがSDガンダムとんとん相撲です。

SDガンダムとんとん相撲は2017年にヨドバシカメラさんの店頭イベントとして開催されたのが始まりです。
その様子はYouTube等にもUPされていますので現場の雰囲気を感じてもらえればと思います。

注:2022年9月現在はヨドバシカメラさんでは開催されていないので再び開催されない限りとんとん相撲についてヨドバシカメラさんへ問い合わせすることはお控えください。

ヨドバシさんで開催される以前もコミックボンボン等で遊び方の例として紹介されたこともあったようですが
SDガンダムとんとん相撲ではレギュレーションや試合形式、土俵を一から策定し、
それらを一つのイベントのフォーマットとして確立したことが大きな出来事でした。
また、プラモデルを作るという行為に動機及び目的が新たに誕生したことも見逃せないポイントです。

プラモデルが完成した後に皆さんはどうされますか?
飾る、撮影する、コンテストや展示会に出す、色々あると思いますが
そこにイベントに参加し自らの作品を相棒として同好の士と共に遊び、見せ合い、試合からフィードバックを得て
また次の大会に向けて作り始めるというサイクルが加わりました。

家電量販店での一つのイベントだったSDガンダムとんとん相撲は大いに盛り上がり、
ここから各地で有志運営による大会が開催されたりと更なる広がりを見せました。

もちろん自分も過去にイベントを主催させて頂きました。
そのときのレギュレーションはこんな感じです。
規定寸法等はヨドバシ製レギュと同じで細部をアレンジしています。

こちらのPDFファイルをDLして印刷すると
接地面サイズなどを実寸で測れる簡易検査ゲージとして使えます。
プリンタによる誤差はありますが参考にどうぞ。
ブラウザから直接印刷すると大きさが狂ったので一旦DLしてから印刷することを推奨します。

こちらは土俵の図面です。
追記:図面の寸法線にミスがあったので修正しました。2022/9/26 21:18

7mm厚A1サイズのスチレンボードから土俵が1つ作れます。

PDFはこちら。

完成写真
角はグルーガンで補強。
強ボタンは土俵の裏側を叩いて突き上げています。

一時期は盛り上がったとんとん相撲も残念ながらコロナ渦等もあり、
一時期に比べるとイベントの数は減少してしまいましたが
2022年現在も関西では”つくMoでbuild”さん主催でとんとん相撲地上最強トーナメントと銘打ち、
模型展示会や1dayコンテスト等と共に定期的に開催されています。
【追記】
2023年7月の夏場所で”つくMoでbuild”さん主催のとんとん相撲イベントは最後となったそうです。

SDガンダムとんとん相撲では通常のプラモデルとは少し違った工作が施されたりするのも面白いポイントです。
安定性を求めて足の裏の面積を大きくしたり、足の中に錘を入れたり
関節のフラつきを抑える為にグルーガンで固めたり、様々な手法が今も試行錯誤されています。

BB戦士387番νガンダムの足を1/144旧キットνガンダムの足に交換した比較
グルーガンで適当にくっ付けてます。接着力が強過ぎないので後で足を戻すこともできます。

というわけでSDガンダムとんとん相撲についてお話させて頂きました。
模型展示会やオフ会のちょっとした余興とも相性が良いので
是非皆さんにも楽しんでもらえれば幸いです。

土俵に集うSD戦士達。

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