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トライローグとの出会い

オープンダイアローグと並んで、今、学ばせてもらっているものがあります。
それが、トライローグです。今日はその出会いを振り返るような形で書いていきます。

数年前、母の知り合いの人が、病気の私を心配して、ある方を紹介してくれました。

それが、トライローグの考案者である夫妻でした。

私は、統合失調症ですが、幻聴、幻覚、妄想、というよりも、体が痛くなるという症状に苦しめられていて。
その頃は、体の痛みが出始めて、それがかなり激しくて、どうしたらいいのか困っていました。

夫妻は、うちの近くの喫茶店にきてくださって、世間話をするような気軽さで、ホワイトボードをとりだし、そこにいろいろと書き込みながら、話を聴いてくださいました。

真っ白なホワイトボードに、私の体の痛みには、何種類かあることと、度合いがあることと、発現するのに条件があることが、書き出されていきました。
そこではじめて、条件が違えば、少しの痛みしか感じないでも済むことがわかりました。

話をよく聴くことに特化されて、聴き手の意見や、見解をはさまないので、ホワイトボードは、私の話したことで、うまっていきいます。

遊び心のあるイラストや、ユーモアがはさまれて、辛い症状について話しているはずなのに、暗くなったり重くなったりしないで、いられた感じでした。

話を聴いてもらって、それを文章化、図式化したり、イラストにしてもらうことで、自分の症状について、自分自身では考えもしなかった詳細が次々と浮かんで、俯瞰で見えてくる、というイメージでしょうか。

自分が自分をもっと理解するために、それを上手に引き出してくれる聴き手(書き手)との共同先業。
聴き手(書き手)と一緒に作り上げる、その時点での、私の「心の見取り図」のようなもの。

私は、トライローグを受けて、そのあと何年も、痛みと戦い、共存していく術を身に着けていく、素地を得ました。

トライローグを受けていなかったら、痛みは、どんな痛みも一様に怖くて、対処の仕方すら思い浮かばなかったと思います。

つたない言葉で、私のトライローグの感想を書いてみましたが、実際に受けてみないと、その良さがわからないのは、どんな療法も同じかもしれません。
もし、ご興味をもたれたら、りすにんぐファームで、ぜひ問い合わせてみてください。

りすにんぐファームURL
https://listening-firm.com/

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