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1、黒猫りんと三毛猫にゃん太 早朝、カーテンを開けると、光が飛び込んできた。闇が払われ照らされた部屋も、私も、見た目は数か月前と変わらない。 なのに、すべてが変わってしまった。 多くを失ってしまった。 そう思った。 ふと、そんなことはないと反論する自分がいる。障がい者になってしまったからといって、笑って生きてはいけないなんて、うつむいて端っこを歩かなきゃいけないなんて。 そんなことは絶対にない。 背中に負いきれないほどの重荷を引きずりながら生きてきて、希望に見えていたもの