「オタク」アイデンティティに迷ったときに読む本7選
こんにちは。菜のはな書房です。
今日のテーマは、
「オタク」アイデンティティに迷ったときに読む本7選
です。
SNSが台頭してから、さまざまなところで「オタク」という表現、また自身を「オタク」と表明する人が多くなったように感じます。
ここでは「オタク」という言葉の起源や正しい用法を提示するわけではありません。
ただ、私自身「漫画が好き」「趣味に没頭するのが好き」という気質を長年「オタク」なのだと認識してきました。
何をもって「オタク」とするのか?
なぜ自分自身で「オタク」を自認してきたのか?
もはや付き合いが長すぎて半分同化している「オタク」的認識について、そのような姿勢を描いている作品群について、
私が出会ってきた「オタク」であることを支えてくれた本の紹介をしたいと思います。
今日紹介する本はこの7冊です。
1 「トクサツガガガ」丹羽庭
2 「邦キチ!映子さん」服部昇大
3 「となりの801ちゃん」小島アジコ
4 「オーダーメイド殺人クラブ」辻村深月
5 「平成オタク30年史」新紀元社
6「まんがキッチン」
「まんがキッチン おかわり」福田里香
7 「ナナメの夕暮れ」若林正恭
1 「トクサツガガガ」丹羽庭
女性の特撮ヒーロー番組オタクが主人公の「オタクあるあるコメディ」。特撮好きでなくとも「オタク」の心理に共感すること間違いなし。キャラターの表情も豊かで面白い。現代の「趣味」をめぐる群像劇。
2 「邦キチ!映子さん」服部昇大
邦画大好きな女子高校生、その名も「邦キチ」と、邦キチに振り回されつつ映画ジャンルを開拓していく男子高校生、洋一。ほかにもいろいろな映像ジャンルが好きな個性豊かすぎるキャラクターたちが目白押し。思い思いに好きな作品をプレゼンし合うので映画トリビアが身につく。個人的には石破さんが好きです。
3 「となりの801ちゃん」小島アジコ
エッセイ漫画。00年代「オタク」ブーム下にオタクカップルとして名を馳せた2人の「20代オタク4コマ」(当時)。現在は結婚してお子さんもおり、「大人」であり「オタク」でもある801ちゃんとチベくんの生き様が描き残されている。
4 「オーダーメイド殺人クラブ」辻村深月
ミステリー小説だが「中学生の自意識」が全面を覆い尽くす怪作。「オタク」男子と「リア充」女子という、交わらないはずの「階層」の2人が出会うとき、何かが起こる。誰にでも起こる「青春」事件。
5 「平成オタク30年史」新紀元社
データベースをもとに平成の「オタク」たちを総覧できる一冊。ありとあらゆる「オタク」ジャンルについて見識が深まる。
6 「まんがキッチン」
「まんがキッチン おかわり」福田里香
「漫画好き」な著者が漫画の「お菓子化」に成功⁈ 二次創作の極み、ここにあり。写真やエッセイも豊富で好きな漫画が取り上げられているととても嬉しい。作り方レシピつき。
7 「ナナメの夕暮れ」若林正恭
全編オタクネタではないが、いくつかの章の言及が鋭い。「芸人」の社会風刺が一番達観しているのかも。
最後に「ナナメの夕暮れ」の引用を紹介します。
次回の更新もお楽しみに‼︎
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