漢字が苦手だった私が普通に書けるようになるまで

人間得意不得意があるけど、私は漢字が極度に苦手だ。
と言っても多くの人と同じぐらい読んだり、適切な漢字を選ぶことはできる。
では何が苦手かというと、書き写すことが極度に難しいのである。
きっかけとしては、小学校3〜4年生の頃、既出漢字であり、何度も書いているはずの自分の名前の漢字を間違っていることに母が気づいたことだ。
母が少し様子を見てみると、漢字テストがあれば練習はしてるし、漢字ドリルなどもこなしてはいる。いわゆる勉強(練習)不足というわけではなさそうだった。

ただ、よく見てみるとお手本を見ながら書いているのに全然違う漢字が出来上がるので、漢字テストで全く点数が取れない状態だった。

学校では、漢字テストはみんな練習すれば取れるテストと先生に怒られた。小学校の漢字以外のテストではミスがほぼなかった為、余計に怠けているように見えたのだと思う。逆に他の点数が良いからこそ母以外の周りの大人には気づいてもらえなく、理不尽に怒られ悔しい思いをしてきた。

そして、漢字が書けないと、国語だけでなく理科社会のテストでも用語の漢字指定があったりするので、わかっている内容でも点数を落としてしまうなど非常に悔しい結果となる。

そこで、母が考案したのが漢字練習に徹底的に付き合う。一般的な漢字練習に付き合う親御さんというのは、子供が練習する→親が問題出す/テストを解く→採点 のサイクルで動いていると思う。
しかし、私の場合、その練習がデタラメな漢字もいいとこみたいなレベルだったので、
子供が練習(母が横で見ていて、間違ったことを書いた瞬間私の手を止める→母親が大きく漢字を書くのを一緒に見る→もう一度その漢字を書かせる。これを行った後にいわゆる自分一人で漢字の練習を行う)→親が問題を出す→採点(一見あってるように見えても線や点が多かったり、バランスが極端に崩れていたりするためそこも指摘する)

このサイクルで小学校5年生ぐらい〜中学校1年生(2年生)ぐらいまで勉強をし、小学校、中学校の漢字を全てマスターした。
あまり記憶にないが、かなりの時間、母と二人で特訓したのだと思う。

多くの常用漢字は小中で出てくる漢字であること、そうじゃない場合もそこに出てくる漢字の組み合わせでできていることで理解がしやすい、このことから中学生以降感じで困らずに生活している(今はスマホやパソコンが主流なのでほとんど手書きで何かすることも減ってるし)。
今でも常用漢字以外、特に人名漢字や旧字だと苦戦することが多々あるが、小中学生の時期にベースをしっかり作ってもらったことで日常生活やテストなどでは支障がない。

かなり親の力ありきな勉強法であるが、文字の認識能力が高くない場合、横に同じ漢字を書き写すという作業に支障があると他の勉強や日常生活にも影響があるため、早く見つけてもらって対応してくれたおかげで今うまいことやっていけることができてるんだと思う。

程度はあれど、書字が苦手な子供に希望を与えられたらと文章に起こしてみました。
あくまでも、母の大きなサポートのおかげなので、そう言ったサポートが受けづらい家庭の人も何か良い対応があることを願って。

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