好きな人に好きと言った話

こんなタイトルの話を書くと、すぐに人は、
「え!告白でもしたんですか??」「あ、彼氏に好きって言ったのか」など、いわゆるところの恋バナを想像すると思うのですが、ご期待に添えずごめんなさい。

片想いをしていた

ずっと片想いをしていた私には、勝手に好きだと思っている友達が数人いる。友達というより、知人に近いかもしれない。
最近その中の1人と友達になれたと思ってる。
それまでは、ずっと片想いをしていた、2年ぐらい。話しかける勇気がないというよりはきっかけがないに近かった。
そして何より、その子に片想いというよりは(もちろん、その子自身もとても素敵な人だと思ってる)、その子の書く文章に片想いをしていた。SNSやnoteの投稿を通して、その子の書く文章や価値観に触れてきたが、すごく素敵だな。好きだな。と思うものだった。
だから、ずっと、もっと話してみたいと思っていた。

好きだと言ってみた

 はじめて、その子に文章が好きだと伝えたのは、2年ほど前、Instagramのストーリーで少し会話をする機会があって、今まであまり直接話したことがなかったので、このチャンスを逃さまいと、全く関係のない内容のやりとりに、「あなたの書く文章がとても好き」と伝えた。
我ながら、送られてきた側はなかなかに突拍子もないやつや、若干の恐怖を与えるやつなのではないかと思う。

好きだと言ってよかった

それから、2年近くだった先月、その子と一対一でお話しする機会に恵まれた。そして、それとなくその話を振ってみると、

覚えてる!とても嬉しかったから、ちゃんと覚えてる!!

と言ってくれた。
私は、覚えてくれていたことというより、その伝えたことによって、相手が嬉しいと思ってくれたことが嬉しかった。
少々伝え方は強引で、突拍子もないやばいやつだった気はするが、伝えてよかったと心から思った。

なぜ、「上手」とか、「素敵な文章」とかではなく、「好き」と伝えるか

 まず、前提として、私はなかなかに自己肯定感が低い。誰かに褒められても、お世辞ではないかと思ってしまうし、そんなことないって考えてしまう。

 しかし、誰かが伝えてくれた「好き」という言葉に「そんなことない」は、通用しない。
「好きだよ」に「そんなことないよ」と伝えると、相手の感情や主観を否定してしまうことになる。
何かを評価する場において、主観は、否定されがちであったり、忌避されるものではあるが、そのような場ではないので、むしろ主観を大切にしたほうが良いと思う。

 そこで、私は、あえて「好き」という言葉を使うことにしている。「好き」という言葉には、他の人がなんで言おうと。という意味が入ってる気がするし、なんといってもシンプルである。好きなものは好きなのだ。そして、他人のいかなる好きという気持ちも否定してはいけないという私のポリシーがある以上、それ自体が私の中で否定されることはない。要するに、私の中のあらゆることへの最上級の気持ちが「好き」である。
 
 だから、主観の押し付けであろうと、というか、むしろ主観でしかない「好き」という言葉で私は伝えたい。

好きな人に好きだと伝えてみること

 自分が好きだと思うところを相手に伝えることって、少し気恥ずかしいけれど、伝えられた側が想像以上に喜んでくれた。
 きっと、誰かに好きと伝えることは、自分が思っている以上に誰かを救ったり、支えになる大切なことなのかもしれない。

好きな人に好きなところを好きと言うことを大切にしたい

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